香港鐵路~旧地鐵
≪路線(綫)≫
・觀塘綫 (油麻地~調景嶺)
・荃灣綫 (荃灣~中環)
・港島綫 (堅尼地城~柴灣)
・將軍澳綫 (寶琳~北角)
・東涌綫 (東涌~香港)
・機場快綫 (博覽館~香港)
・迪士尼綫 (欣澳~迪士尼)
鐵路路線図
©香港鐵路
旧地下鉄路線図
© 香港鐵路
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#迪士尼綫はこちら、東涌綫、機場快綫(AEL)別途紹介
香港の地下鉄(地下鐵路)は2007年12月2日から九廣鐵路と合併、社名も「香港鐵路有限公司」と改称しました。これまで公社が2000年に民営化、以降香港地鐵有限公司によって運営されてきましたが、新線開発など多額の資金などが必要なことから九廣鐵路との一体運営が検討され、両社合併の運びとなりました。もともと地鐵時代から収入の3割弱を不動産で得ており、日本の東急や阪急といった沿線開発型の路線延長で成長してきた会社です。
開業は1979年。顴塘線に始まりその後路線延長を繰り返し現在は7路線で構成されています。筌灣線は香港島中心地の中環から九龍側繁華街の尖沙咀を経て北部ニュータウン地域の筌灣までを結びます。途中地上区間を走ります。港島線は香港島中心地を東西に結ぶ路線で全線地下を走ります。顴塘線は九龍東部のニュータウン地域を旺角エリアをつなぐ路線で、一部地上高架を走ります。
東湧線は1998年の新香港国際空港開業に合わせ開発された東湧エリアを結ぶ新路線として1998年に開業。そして同一路線を走るエアポートエクスプレスの機場快線(AEL)も別会社に見えますがこの旧地鐵が経営してました。
将軍澳線は2002年8月に開通した九龍と香港島を結ぶ第2路線として開業、迪士尼線は2005年8月に香港ディズニーランド開業と併せて新設、ディズニーランドゲートと東湧線とを結びます。
この他にも郊外地域の再開発に伴って新線建設が盛んで、東部海岸部開発へ将軍澳線の康城支線が2009年7月に開業。港島線の上環から堅尼地城への路線も2014年12月28日開業となりました。このほかにも香港島南部の再開発にあわせ、北部と南部を結ぶ南港島線も計画されています。
旧地鐵は全線複線電化で日本の地下鉄と同じようなつくりです。左側通行で集電はすべて架線となっています。ここ数年で安全対策と冷房省エネの観点からすべての地下駅に完全密封のホームドアが設置され、見た目近代的な雰囲気にがらりと変わりました。ただ地上駅部分はまだホームドアはなく、今後整備されていくものと思われます。
各線とも乗降客は多く、ラッシュ時は日本並みのギュウギュウ詰めの混雑となります。特に乗換駅の旺角や中環、尖沙咀、九龍塘駅などは乗降が多くたいへん混雑します。広東人風の顔つきのお客、漢字だけの看板がなければ、なんとなく東京都心のような雰囲気です。歩くスピードも早く、みんななんとなくセカセカしています。
車両はアメリカ地下鉄っぽい、顔つきの丸い車両が使われています。中も質素なつくりでステンレスシートのロングシートが並ぶ「ザ・通勤列車」という感じです。車両タイプはほとんどが英メトロキャメル1次車を模した同じ顔の車両群(英、日製でそれぞれ微妙に内装等が違う)が運用されており、将軍澳線で一部東涌線で使われるC651型系電車が使われます。
乗車券は港鐵共通となり、引き続き以前からのリサイクルタイプが使われています。プラスチックトランプみたいなもので券面には何も印刷されません。購入時に行き先を確認して買わないとわからなくなってしまいます。同様のリサイクル乗車券は台北地下鉄にもありましたがICトークン化され残っていません。
またSFカードであるオクトパスカードが利用でき、地元民のほとんどは乗車時の割引があるオクトパスカードを使っています。その他、ディズニーランド行き往復セットの1日券や旅行者向け(香港住民利用不可)のトラベルパスが用意されています。トラベルパスはリサイクル券タイプとSFタイプがあり、SFタイプはAEL乗車券つきとなります。
撮影ポイント
旧地鐵(東湧線・AEL除く)では地上走行区間の、しかも限られた場所での撮影になってしまいます。顴塘線顴塘~九龍灣は高架上を走りますが、公道などからの撮影はできず、ホームのみとなります。地上駅はホームドアがなく撮影は容易ですが、ホーム端は建物であったり階段であったりして撮影不可能です。走行風景は唯一九龍灣駅から顴塘方向へ遠くカーブを進んでくるシーンを望遠で撮るくらいでしょうか。
筌灣線美孚(旧:荔景)~筌灣(大窩口駅は地下)も地上走行区間ですが、駅ホームからの走行シーン撮影は不可能です。美孚は西鐵線との乗換駅で同じく地上部分に出るのですが、美孚駅上の高台からなんとか撮影できそう・・・なのですが、私有地だったりするとアウト。終点筌灣駅もホームは建物の中にあり、隣接する車庫からの本線送り出しを陸橋から撮影するくらいしかなさそうです。
香港島を走る港島線杏花邨~柴灣も地上走行区間がありますが、駅は建物内にありホームでの走行シーン撮影は不可能です。車庫が杏花邨にあり、杏花邨駅上からの俯瞰も可能そうですがよさげなところに保育園があって・・・大丈夫かどうかの詳細ロケハンができていません。
なお、旧地鐵ではホームからの撮影に対しては職員に注意を受ける確立が高いです。明確に禁止されていませんが危険行為ということでカメラをぶら下げているだけでもうるさくいう方がいらっしゃいます。注意を受けた場合は素直にしたがってトラブル防止に努めてください。
旅メモ
香港の観光スポットの大半はこの地下鉄を使って訪れることが可能です。旅行ガイドブックを片手にうまく乗りこなしてください。
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