鉄道がある風景

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Page Start 2011.6.10 最終更新日【2015.2.18】
「香港鐵路(港鐵)機場快綫」 MTR 機場快線 / エアポート・エクスプレス




DATA
香港鐵路―機場快綫
香港(ホンコン)~博覽館(ボウランガン)
全5駅 35.2km

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解説
新香港国際空港と香港島を結ぶ「機場快綫」は、1998年の新空港開業に合せて作られた新線です。2005年12月には機場駅の先に博覧会会場として「亜洲国際博覧館」がオープン、それにあわせて機場~博覧館が路線延長されました。

運営はかつて香港地鐵有限公司で地下鉄と同じ会社が運営していましたが現在は香港鐵路の管轄となっています。路線のほとんどを港鐵東涌線と共用し途中九龍~青衣は複々線となります。香港島起点の香港駅は大深度利用の地下駅で、国際空港玄関口への足としてきれいに整えられたきれいな駅です。

空港まで12分間隔で所要24分で結ばれ、車両も固定クロスシートのモケットタイプと他の香港鉄道車両とは一味違う内装になっています。車内には荷物置き場に液晶モニターなどもあり、雰囲気的にはロンドンヒースロー空港と市内を結ぶヒースロー・エクスプレスとよく似た雰囲気です。

車体は他の地下鉄車両と区別するため濃い青をベースとした塗色をまとっています。8両編成で香港方先頭車は荷物車となっており(旅客用は7両)、これは香港駅でチェックインを済ませた人のスーツケース等を空港へ送り込むために使われます。11編成が運用され、路線を供用する東涌線車両と形式的に似ています。荷物車などが付いているため機場快綫以外ではこの車両は使われません。

料金ルールは空港からの乗車の場合は改札がなく、あらかじめ降車駅までの乗車券を買っておく必要があります。また、香港~青衣間利用での乗降はできません。(乗車パターンは機場・博覧会⇔香港~青衣間各駅)

料金は空港~香港で片道100HK$とバスの値段の倍くらいになります。九龍付近のホテルなら九龍で下車しタクシーで、香港島なら香港駅で下車してタクシーという移動方法になりますのでさらにコストアップ。旅費を節約したい場合はバス利用がベストです(自分の行きたい方面の系統に乗る必要がありますが2階を陣取れば風景はGood。またたいていの空港バスには1階の荷物置き場が見れるTVモニターがついていて大きな荷物を1階においても安心)。

乗車券はすべてICチップが入ったものが使われています(リサイクル乗車券は使われていない)。往復割引やMTR乗り放題オプションのついたIC乗車券も売られており、日数などを考慮しベストな乗車券を選んでください。また地元民などは料金を抑えるため青衣駅で東涌線に乗り換える人も結構います。

駅はすべてのホームにホームドアが設置されてています。また機場駅のみ乗降とも改札がありません。香港駅でチェックインする場合は機場快綫の空港までの乗車券がないとチェックインできない仕組みになっています。ただし香港駅でチェックインしたからといって機場快綫に必ず乗らなくても構いません。


沿線風景

香港駅は機場快線が地下2階、東涌線が地下3階となっています。かなり深いところに駅がありますが、九龍まで海の下を走るため致し方ありません。また香港駅との港鐵乗換駅は中環ですが結構離れており、乗り換えには最低でも15分くらいは見ておいたほうがいいでしょう。

列車は九龍まで地下の中を進みます。香港~九龍は東涌線と供用ですが九龍のホームは階が分かれ別ホームとなっています。しばらくすると地上に出ますが空港までの高速道路の下を走るため、車窓はあまり楽しめません。

青衣駅手前のランタオ島をわたる鉄橋は見晴らしがよくちょっぴり外の風景を楽しめます。青衣駅では東涌線との乗換えが可能です。青衣駅からは複線となり、トンネルを抜けると海岸沿いを走ります。遠く屯門を見つつ、小さな入り江沿いを走ります。まもなくしてディズニーランドに接続する東涌線欣澳駅を通過、場合によっては東涌線列車をここで追い抜きます。

しばらく海沿いの景色の中を進みます。東涌線と分岐したら空港まですぐ。機場駅は空港ロビーと完全直結していて、到着は出発ロビーに、出発は到着ロビーに同一フロアで直結しています。


撮影ポイント

ホームドアに高架が大半とあって撮影できる場所は東涌線欣澳駅周辺に限られます。欣澳駅ではホームドアが半オープンなため、香港方向に対してなんとか駅撮りが可能です。

一番のベストは欣澳駅香港側にかかる跨線橋上から。歩道がちゃんとあるので安心して撮影できます。午後が順光。その先、道路わきからの走行写真も撮影可能です。ただ架線柱の処理が少々難です。

トンネルの上、空港への高速の料金所からも俯瞰撮影が可能です。ただどうやって車から降りるかがわかりませんのでお勧めしません。また、夏場の午前ならば欣澳駅空港方面で海沿いを走るシーンも撮影できます。

なお、強引にホーム脇で写真を撮ろうとすると(機場駅香港行き乗り場博覧会方向端っこで撮影できる)注意されますのでご注意ください(警備員が出てくる)。


「鉄道がある風景」/RailScape
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