フランスの鉄道 TITLE
鉄道がある風景

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Page Start 1998.2.4 【最終更新日 2011.11.22】
RATP - La ligne T2  パリ市交通公団 トラム/T2線


DATA
RATP
Ligne 2 du tramway parisien
全17駅 13.7Km
La Défense
Puteaux
Belvédère
Suresnes-Longchamp
Les Coteaux
Les Milons
Parc de Saint-Cloud
Musée de Sèvres
Brimborion
Meudon-sur-Seine
Les Moulineaux
Jacques Henri Lartigue
Issy - Val de Seine
Henri Farman
Suzanne Lenglen
Porte d'Issy
Porte de Versailles

T2路線図
[T2路線図]
(C)RATP
  

撮影地ガイド
SNCFと掛け持ちならPuteauxがお手軽。線路脇からホームを狙ったり、ホームから丘を登ってくる列車を狙ったりと短時間にたくさんのカットが狙えます。

Parc de Saint-Cloud~Brimborionではセーヌ川沿いのポプラ並木をバックにヨーロッパらしい写真も撮れます。途中いくつかある跨線橋からも撮影できます。

《GALLERY》
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解説
パリ市交通公団のトラム「T2」線は、パリ郊外の再開発地区ラ・デファンス(La Défense)からセーヌ川沿いを南へ走る路線です。1993年5月までSNCFで使ってた路線をトラム化したもので1997年9月2日に第一期区間の La Défense~Issy-Val de Seineが開業。 2009年11月、第2期区間としてRER‐C線の接続駅Issy-Val de SeineからトラムT3線への接続ということでPorte de Versaillesまでが開業しました。

Porte de VersaillesではM12線とも接続し、パリ外周路線としての役割が増しました。 車両や駅設備はまだ新しく、デザインはガラス基調の空間的演出で「さすがフランス」という洗練された感じがします。全線複線でPorte de Versailles付近の延長区間以外はほぼ専用軌道を走ります。

さてT2線の起点のLa Défense駅はSNCFの駅と同じ位置にあり、隅っこのほうで申し訳なさそうに発着しています。La Défenseは凱旋門の下をくぐるメトロ1号線、RER-A線も発着しちょっとしたターミナル駅となっています。

このLa Défenseを通るSNCF列車はトランジリアン(Transilien)と呼ばれる近郊電車。在来線版RERといったところでしょうか。La Défenseへはサン・ラザール駅(Gare Saint-Lazare)発着のL南線(Transilien L Sud)とLa Défense発着のU線があり、L南線はベルサイユ宮殿近くのヴェルサイユ・リヴ・ドルワット(Versailles - Rive Droite)とSt-Nom la Bretècheから分岐してNoisy-le-RoiとSaint-Germain-en-Laye Grande-Ceintureへ向かう列車が、U線はラ・ヴェリエール(La Verrière)へと伸びています。

使われる車両は当初2両1セットのTFS-2型が使われていましたが輸送力増強のためか知らないうちにアルストム製シタディス(Alstom Citadis)の1編成+1編成のセット編成に置き換えられました。TFS-2はT1に集められたのかもしれません(未確認)。

パリ市内の鉄道機関は大半が地下を走るため、なかなか車窓を楽しめなかったりします。その点トラムはほとんど地上を 走りますし、駅も細かく停まっていくので、町の雰囲気を存分に楽しめます。時間の余裕があればアクセスも比較的いいT2線と接続するT3線の乗車を楽しんでみてください。 石積みの跨線橋や古い駅舎があったりしてトラムとは一味違う雰囲気が漂います。

T2はRATPが運営しているので、メトロで使うカルネ(回数券)、1日乗車券やモビリスなども共通で使用できます。

ちなみにT2線はLa Défenseから北へも延長工事が行われており、2012年に開業予定となっています。


沿線風景

La Défense駅を出てトンネルを抜けるとPuteauxに到着。ここまでSNCFと並行して走るのでPuteaux駅はSNCFと供用の駅となっています。ホームからもSNCFトランジリアン車両の写真を手軽に撮影できます。

Puteauxを出ると列車はセーヌ川河畔めがけ丘を下っていきます。白とライトグリーンのRATPカラーが清閑な住宅街を走りぬけて行きます。

Musée de Sèvresではメトロと連絡、ただし、乗り換えはセーヌ川を渡らないといけないので面倒。セーヌ川沿いを走る区間は車窓の眺めもGOOD。気に入ったところでふらりと降りてみてもいいかもしれません。 車庫が見えて過ぎ去るとかつての終点駅だったIssy-Val de Seine。ここはRERの乗換駅でRERベルサイユ行きの利用が可能です。

Issy-Val de Seineから先は新設の路線。RERを上手にくぐったらに新たに敷設された半併用軌道の真新しい線路を進んでいきます。周りは再開発地域でもあり、車窓はこれからといった感じです。 大きくカーブしてペリフェリック(Boulevard Périphérique:外環高速道路)をくぐると終点Porte de Versailles。トラムT3とメトロ12号線との接続駅で、交差点ラウンドアバウトの中心部がホームとなって乗り換えしやすいよう作られてい ます。見本市会場がそばにあってイベント開催時は混雑します。


[旅メモ]

凱旋門からエッフェルタワーへの移動で、大回りコースとして組みこんでみてはいかがでしょうか。 La Défenseは凱旋門の下を走るメトロM1の終点の駅なので、凱旋門を訪問後にそのまま西にメトロを終点まで乗車。T2に乗り換えてIssy-Val de Seineまで乗車し、RERに乗り換え。RERのChamps de Mars -Tour Eiffelで下車すればエッフェルタワー前になります。このコースの所要時間は、大きく途中下車しなければ2時間弱と思います。

ラ・デファンスにはフランス革命200周年記念で作られた新凱旋門や、デザインを駆使して作られた建築物、オブジェ が数多くあり、隠れた観光ポイントとなっています。マクドナルド、シティバンク、スーパーもここにあり、言葉に不自由な旅行者にはちょっぴり便利だったりします。

RERとの接続駅Issy-les-Moulineauxは住宅街の中の駅で、周辺には店などなく、ちょっぴりさみしいところです。RERに乗り換えてパリ市内へ戻ってもよし、ベルサイユへ行くもよし。終点Porte de Versaillesまで乗ればT3線への乗車、メトロ12号線でパリダウンタウンへ戻ることもできます。

ちなみにT2線沿線はあまり治安の悪いところは走らないため、比較的安心して乗車できます。



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