「カナディアン・ナショナル鉄道 / CN(Canadian National Railway)」 (BC&AB州/西部編)
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カナディアン・ナショナル鉄道(以下CN)はその名の通りカナダ連邦政府によって運営されている国営鉄道です。1885年の大陸横断開業後から受け継がれてきたカナダの老舗鉄道で、かつては旅客輸送も行っていました。その後のモータリゼーションの深化、飛行機の発達等で旅客が激減し、1977年に旅客部門を分離し、カナダ太平洋鉄道(以下CRP)の旅客部門と統合されてVIAが設立され、現在は貨物輸送のみとなっています。なので、カナダで鉄道といえば貨物鉄道を意味します。
輸送の荷は、各種コンテナ、穀物、石油等々、大型輸送が必要となるあらゆる物が運ばれており、運転本数も多く設定されています。西部地区の荷物の大半は太平洋の港湾都市バンクーバやプリンス・ルパート発着の荷や域内の物流、鉱物資源の輸送です。東西に広い大陸をカバーする物流は鉄道輸送が中心で重要な輸送手段となっています。
今は輸送効率を上げるため、トンネルなど車両限界がある路線を除き、コンテナ2段積み(ダブル・スタック)も行われます。近くでその姿を見ればなんと大胆な・・・と圧巻されてしまいます。編成の中間にも機関車が組み込まれる大編成がほとんどで、踏切は一旦降りるとなかなか上がりません。また、長大編成の交換をスムーズにさせるため、いくつか複線区間が用意されていたり、ヤードとなる駅がかなり大きなスペースで作られていたりします。
西部路線のうち、各方面から路線が集まるカムループス~バンクーバの区間は川をはさみCNとCPR両鉄道が両岸それぞれに線路が敷設される輸送密度の濃い区間となっています。路線はつながっているので、輸送量に応じて鉄道利用を融通しあってるかもしれませんが基本は分離運営がなされています。バンクーバのターミナルもCNとCRPと分れています。
2003年夏にはカムループスから北のエリアで大規模な山火事で致命的ダメージを受けましたが、被災1ヶ月後には復旧し、現在は何もなかったかのように運行されています。VIAはこのCNの路線を使って運行されています。
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「鉄道がある風景」/RailScape
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