もともとCNRのカムローズ(Comrose)~ステットラー~ドラムヘッラー(Drumheller)までを結ぶ路線でしたが、道路の発達で物流はトラックに移り廃止。その後、ビッグ・バレー開発とあわせ、中間部分を復活させSLが運転されるようになりました。 この観光鉄道の特徴は、ただのSL運転だけでなくいろんなアトラクションが乗車中にあること。おもしろいのが西部劇風にアレンジされたアトラクションで、途中で銀行強盗団に襲撃されるというおまけがつきます。列車には保安官が乗っていてやつらを追い出すというもので、結構子供たちに人気があります。 この他にもいろんなストーリ立ての工夫をしたおもしろ列車を走らせて人気を呈しています。始発駅のステットラーは結構不便なところにあるのですが、それにも関わらずお客さんが割と乗っています。こうした営業努力が実って好調な乗車実績を残しているのでしょう。リピーターもそこそこいるようです。 さて沿線風景ですが、始発駅のステットラーはこのあたりによくある感じの中小の街。ダウンタウン周辺に店がちょこっとあって、あとは閑静な住宅街という感じです。駅があるあたりはちょっと町外れの感じで静かなところです。駅のヤードも4線ほどでそう大きくない感じです。 ステットラーを出た列車は、途中大きな町を抜けることなく終点のビッグ・バレーまでなだらかな丘陵地を進んでいきます。なんとなく西部劇っぽい風景の中を走りますが、西部劇のような赤茶けた砂埃が舞うわけではありません。人家のない牧草地の荒涼とした大地を列車が進んでいきます。 終点のビック・バレーは開拓時代の古い建物が残る歴史的な街。ただ街といってもちいさなお店が数件あるくらいです。列車が到着すると駅前のカフェやレストランは人でいっぱいになります。またこの街に車で遊びに来ている人たちもいますので休日のお昼時は結構にぎわいます。 列車の運転スタイルはSL+オールドスタイルの客車が基本形です。転車台を持っていないため、行きの南行はSLが逆走行となります。ただSLのタイプが変わると北行が逆走行になるものもあります。どっちになるかは起点駅のステットラーで確認するしかありません。 このステットラーにはSLや古いDLが結構自由に留置されていますので訪問ついでに拝見しておきましょう。自由に見ることができます。なお、火災警報が出ているときはSLではなくDL牽引の運転になりますのでご注意。 なお、ここへの訪問は車しかアクセス手段がありません。エドモントンからは車で約2時間半、カルガリーからは約3時間です。カルガリーから恐竜発掘で有名なバッドランド訪問と掛け合わせで訪問するのもいいでしょう。 「鉄道がある風景」/RailScape Copyright ; © Yukihiro Minami, All rights reserved. / 版權所有 不得轉載
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