![]() ただ、旅客の中心は五泉と村松を結ぶ区間がほとんどで、村松から加茂までの区間は大きな集落もなく新潟や新津などへ向かう旅客の流れにも対応していなかったことから、列車のほとんどは五泉~村松となっていました。 加茂まで通しで運転される列車は朝夕の設定だけで、115系電車が発着するホームの脇からオンボロの吊り掛け電車が発着する様はちょっと違和感がありました。 鉄道の廃止は2段階で行われ、旅客の少なかった加茂~村松が1985年3月で運転を終了、以降はバス転換されます。このとき全線廃止の話も出ていましたが、利用者の比較的多かった五泉~村松は残すべきという意見が多く、そのまま残ります。 残った区間はたった4.2kmの途中駅1つという、ミニ私鉄になりましたが、それまでの吊り掛け電車は顕在し古豪たちが毎日運行されていました。 ![]() しかし、その後残った区間も旅客が減少傾向で、また老朽化した車両の更新などの課題も残り、1999年10月ついに廃止。同年4月の新潟交通全廃とともに新潟県から老舗の私鉄がなくなりました。(北越急行は第三セクター鉄道) 沿線風景ですが、加茂を出た列車はJR線を跨いで東に進みます。ホームはJRと共用となっており、今の駅の西側にホームがありました。 加茂から先は山へ向け勾配を登り、小さな駅をつないで進みます。七谷で方向を北に向け峠越えとなります。峠付近の冬鳥越にはファミリー向けの小さなスキー場があり、冬場にはそこそこ賑わっていました。 ![]() 列車はそのまま向きを北へかえ国道沿いを進み、左に曲がると終点の五泉。この駅も国鉄との共用駅でホームに小さな窓口がありました。 車両は最後まで古い吊り掛け電車が使われ、内装も木を主体とし旅情あふれる車内で、結構人気のある鉄道でした。油びきされた独特のにおいと吊り掛けモーターのにおいがとても懐かしく、また車両のカラーリングも昭和を彷彿とするツートンカラーとなっていました。 現在路線跡は、早くに廃止された加茂~村松はわからなくなっているところが多くなっていますが(国道拡張に伴い国道沿いを走っていた区間は道路になっている)、冬鳥越スキー場には村松駅に留置されていた電車を静態保存。村松にある五泉市城址公園には当時使われた車両の一部を屋根付きで保存。またJR五泉駅構内は当時の雰囲気のままとなっています。 #静態保存はこちらで紹介。 |
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■加茂 |
・時代物の時刻表。旅程の都合で加茂から乗れなかったのですが、その後廃止されがっかり。 1 -1984.3.26
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■村松 |
・古めかしい駅ビルと木製ホーム屋根がなかなか時代物でよかった。。。 1 2 -1994.4.6 3 -1998.8.2
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・冬は一転する風景。でも雰囲気は変わらず、昭和な風景がグッドでした。
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1 2 3 4 5 6 -1999.1.30
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・雪の降る冬場のメンテはたいへんそう。あちこちのポイントで初老の鉄道員がチェックをしていました。
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1 2 -1999.2.1
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・車庫は村松駅の北側に作られていました。機関車は冬場の除雪に使われていました。
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1 -1994.4.6 2 3 -1998.8.2 4 5 -1999.2.1
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・車庫脇を通って村松へ到着です。
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1 -1999.2.1
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■村松~今泉 |
・直線区間のこのあたりの写真撮影は構図がむずかしかったのを覚えています。 1 2 -1992.6.18 3 4 -1994.12.1 5 6 -1999.2.1
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・サイドで撮れるところは少なく、障害物が多かったように記憶しています。
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1 -1994.12.1
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■今泉 |
・国道沿いはにぎやかでしたが、駅はホームが1本あるだけの小さな駅でした。 1 -1999.1.30
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■今泉~五泉 |
・今泉側は軒先をかすめるようなところを走ります。 1 2 3 -1998.8.2
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・五泉駅近くの有名な撮影ポイント。
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1 2 3 -1994.12.1 4 5 -1998.8.2 6 7 -1999.2.1
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・五泉駅跨線橋から。冬場は山々の雪が演出してくれました。
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1 2 3 -1999.2.1
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■五泉 |
・JRホームとは少し離れたところにありました。 1 2 3 4 -1998.8.2 |