解説

粟津公園なかよし鉄道は、粟津市内にある粟津公園の中にある遊戯鉄道です。遊戯といっても使われる車両は旧尾小屋鉄道のDCやDLで、動態保存されている車両をそのまま公園の施設として使っています。廃止されてずいぶん経つ歴史的車両にふつうに乗車できてしまうとは贅沢な施設です。

路線は公園の入り口左手の南縁から公園敷地南西角を北へカーブし、グランド西側の林の中まで473mとなっています。軌道はもちろん762mmのナローサイズで、運転は起点の児童会館前駅を出発して線路終わり(なかよしの森)まで行き、乗降扱いをせずそのまま進行方向を逆行して駅まで戻ります。

途中には踏切が1ヶ所あり、係員が列車通過時にスイッチを入れて遮断機を上げ下げするという手動式です。腕木式信号機もありますがこれは単なるオブジェとなっています。

時間はおよそ7分とほんのわずかですが、乗車は無料となっています。ただ、乗ってる乗客はほとんどが子供で、おとなだけで乗るには少々勇気が必要です。

また、通常の運転に使われるキハ1の他にDLと客車が動態保存されていて、イベントの際には出庫されて乗車可能となります。

この鉄道の運転は、3月末~11月ぐらいまでの土日祝日、火、水、GW、夏休み期間中で運転されています(詳細はなかよし鉄道ホームページで)。

運転前になると児童会館から運転案内の放送が流れますので、それに合わせて乗車口に行けばよいでしょう。ただ、乗客がいないと動きませんので、走行シーンの撮影も希望するなら人の多そうな夏休み期間中がいいでしょう。また天気が悪かったり、児童会館が休館日のときも運休となります。

なお、公園へのアクセスですが、JR粟津駅から西へ徒歩10分、車なら片山津ICを下りて粟津市内へ、公園には無料駐車場が完備されています。

併せて旧尾小屋駅があった近くにある尾小屋鉱山資料館すぐ近くの「ポッポ汽車展示館」も訪問してはいかがでしょうか? こちらにはかつて旧尾小屋駅に静態保存されていた車両が整備しなおされて展示しています。特定日にはわずかな線路を動きます。

「ポッポ汽車展示館」については遊鉄としてページを作りました。⇒こちら


 ※なかよし鉄道:乗車場所⇒Google Map

PHOTO GALLERY

■児童会館前

・ええ?現役?・・・と疑ってしまうような風景。この日は特別運転で往年の朝ラッシュ時編成。

       -2007.8.26

・軽便鉄道があちこちにあったときって、こんなのが普通に走っていたんですね。

         -2007.8.26



・通常はこうした1両編成で運転します。

      -2000.7.28



・駅舎見立ての待合ブース。公園の一角という感じで、列車が走ってなければ鉄道オブジェです。

   -2000.7.28    -2007.8.26



・一応時刻表もあります。「無料」がしぶい。駅名標も腕木式信号もGood。

    -2000.7.28  -2007.8.26




■児童会館前~なかよしの森

・駅を出て手動踏切があるあたりまでは木々の中を走ります。

    -2000.7.28     
    -2007.8.26



・手動踏切のあたりが唯一開けたところです。

          -2007.8.26



・なかよしの森へ、なかよしの森から。DL+客車編成バージョン。

        -2007.8.26



・DC・客車編成バージョン。

         -2007.8.26



・DL単行バージョン。なかよしの森で切り離しをし、客車+DCを先行発車、DLは後続運転でのファンサービスです。

        -2007.8.26


・野球グラウンド近く。深い森の中を進みます。

       -2007.8.26



・へろへろがいい感じ。わざと敷設したんでしょうね。一番どん詰まりが「なかよしの森」。駅ではなく単なる折り返し点でホームもありません。

      -2007.8.26




□園内案内板

・いろんな施設が新調されたついでにこの案内板もきれいになりました。

   -2007.8.26



□尾小屋鉄道開設板

・こんな昔に廃止してからもこの姿とは、整備されている方々の苦労の賜物でしょう。すごいです。

   -2007.8.26

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