解説

JR函館本線砂川駅から東へ、上砂川に至るまで走っていたのが上砂川支線。函館本線の一部区間ということで、丘1つ隔てた北側を走っていた歌志内線より旅客数が少なかったにもかかわらず、特定廃止路線の対象から外れ1994年5月まで存続し続けました。

路線長が短いので廃線跡はあぜ道などとなって残っていますが整備はされず、いずれは自然に帰って行くのでしょう。終点の上砂川駅舎は保存されるも、構内は区画整理となって大変貌。駅とつながっていた三井砂川炭鉱の広いヤードも広大な空地となり、当時の栄華を偲ぶものとなっています。シンボルでもあった立て坑の三井砂川中央竪坑は保存され野原にポツンと立っています。


保存施設

施設としては終点だった上砂川駅のみ。払い下げにより当時の姿を残す鶉駅舎はお店に変わって駅らしさがなくなりつつあります。

旧上砂川駅(悲別駅)(旧上砂川駅)

当時駅舎は道道114号線の前あたりにあったと思うのですが、曳家と配置換えで90度向きを変え、80mほど北西へ移動したような感じです。とはいえ、駅舎は当時の雰囲気をそのまま残し、映画の舞台となった資料などが保存されています。

ただ、当時の雰囲気は駅舎だけで、併せて静態保存された荷物車と車掌車はなんとなく無造作な配置で置かれています。車掌車の線路配置が当時の配置ですが当時の様子を反映したものではありません。


(旧鶉駅舎)

駅舎は国道沿いということもあってか民間に払い下げられたようで、喫茶店⇒うどん屋⇒雑貨屋という変遷でだんだんボロッちくなってきています。老朽化も進んでいるんでしょうね、今のオーナーさんが去ってしまうとどうなるかわかりません。


#現役時代の上砂川線の様子はこちら


 旧上砂川駅舎(GoogleMap)
 旧鶉駅舎(GoogleMap)


PHOTO GALLERY

◆旧上砂川駅(悲別駅)(旧上砂川駅舎)

・駅舎は現役時代よりさっぱりしたような。きれいにお化粧しなおしたからかな。

       -2012.8.14   -2013.7.21

・正面裏側には駅名標が残されています。なんちゃってホームも作ってもらってますね。

    -2012.8.14     -2013.7.21



・旧型客車と車掌車が直角に並べられてます。なんでこの並び方にしたかは不明。

    -2012.8.14      -2013.7.21



・駅舎の中は曳き家をしたとはいえ、当時の雰囲気が残ります。

    -2012.8.14       



・かつてのシンボル、竪坑が未だ静かに立っています。

   -2012.8.14   -2013.7.21





◆旧鶉駅舎

・お店になってまた線路跡もあるもホーム跡がなくなり、見た目、ただの民家になっています。

       -2013.7.21

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