#2011.10以降運転されていません。

解説

レトロ車両がハーバー沿いを走る バンクーバ・ダウンタウン・ヒストリック鉄道はかつて運行されていたレトロ車両を復元し、フォールス・クリークのハーバー沿いにあった貨物廃線を利用して復元された観光電車です。交通博物館のボランティアによって主に夏季に運行されています。

もともとの運行開始はスカイトレインのメイン・ストリート駅近くのサイエンス・ワールドから、おしゃれなお店が並ぶ観光スポットのグランビル・アイランドまで、1両の電車が行ったり来たりしてました。 駅は全部で4つ、車庫はオンタリオ・ストリートにあり全線単線、電化で、現在のオリンピック・ビレッジ駅あたり(キャンビー・ストリート付近(レグ・イン・ブート・スクエア))で列車交換できるようになってました。

2010年のバンクーバオリンピック時には路線整備で2009年の1年間運休となり、この路線の一部、レグ・イン・ブート・スクエア(オリンピック・ビレッジ)~グランビル・アイランドを「オリンピック線」として、臨時トラムの路線に衣替えとなりました。

線路はこれまでのへろへろレールをすべて撤去し新たに路盤整備して新線並みにグレードアップ。途中交換設備も設けられました。オリンピック期間中はブリュッセルから借りてきた低床トラムを使って、期間限定のトラムが運行されていました。まさに期間限定運転だったオリンピックラインを走るブリュッセルトラム

一方で、旧レグ・イン・ブート・スクエア~サイエンス・ワールドは道路整備で廃止状態となり、かつての車庫も撤去されてしまいました。

オリンピックが終わり、2010年10月から以前のような週末運転が再開されました。ただし運転区間はオリンピック時トラムが走ったキャンビー(オリンピック・ビレッジ)~グランビル・アイランドのみに短縮されましたが、きれいにされた駅ホームなどが再利用でき、また、スカイレールとの接続もよくなりましたので、より観光向けにわかりやすくなりました。

将来的にはかつての路線をなぞってバンクーバダウンタウンにつながるトラム計画がありますが、少し先になりそうな感じです。

列車の運行ですが、基本はハイシーズンの週末を中心に午後運行する季節運転です。運転日は春先にホームページで公開されますので、訪問の際にはホームページをチェックしてください。

※かつて運行されたオリンピックラインはこちらで紹介


撮影ポイント

路線の両側に道路がありますのでブラブラしながら好きなところで写真を撮ってみましょう。以前に比べアクセスがかなり容易となり、また人気のない倉庫街なども沿線にないので、気軽に撮影することができます。


旧路線図

  かつての路線図


 ◆運営:The Transit Museum Society / 路線図 (Googlemap)
 ◆バンクーバレイルマップ [PDF]

PHOTO GALLERY

■Granville Island~Leg-in-Boot Square

・ちょうどこの左手に新しい車庫ができました。

   -2003.8.9

・オリンピック時はこんな感じの風景に変貌しました。(上記ポイントとほぼ同じところから)

   -2010.2.22




■Leg-in-Boot Square(現Cambie)

・Cambie St. 近くのかつての交換ポイント付近。湾沿いの公園境界を列車は走ります。この写真をとったポイントが今のキャンビー(オリンピック・ビレッジ)駅に。風景はがらりと変わりました。

     -2003.8.9


■Leg-in-Boot Square ~ Ontario Street

・半路面電車の感じがするところですが、すでに懐かしの風景となりました。オリンピック開催に伴う再開発でこのあたりの風景は一変してしまいました。

    -2003.8.9


■Ontario Street

・駅はありますが周りには何もなく、観光客はそのままサイエンス・ワールドまで乗車。今はがらりと風景が変わっています。

     -2003.8.9

・回送列車が折り返してきました。オンタリオ駅に隣接する車庫へ引き込みこの日の運転は終了です。このあたりが懐かしの風景となった今、飛行機の大幅ディレイであまり写真が撮れなかったのが残念でなりません。

     -2003.8.9

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