令和改元スペ:スウェーデン-ヨーテボリ-SL/Västtågen

スウェーデン西部の港湾都市ヨーテボリ。ストックホルムから特急で3時間ちょっとのところに位置します。人口第二位の大きな町ですが、それでも52万人ほどという、宇都宮や姫路、松山あたりの規模の都市です。ヨーテボリのSJはグループのヨーテボリエリアのコミュータートレイン「Västtågen」が幅を利かせますが、SJ本体だけでなく北部のオペレーターなど地域車両も乗り入れており、オープンアクセスによる新規オペレーターも混じって多彩な顔ぶれとなっています。↓

(写真:Göteborg Centralstation、2018.3)

ここヨーテボリのSJ系の運行は、北欧あるある、旅客少なくてもフリークエンシー重視のため、運行車両はちょっぴり不足気味。お古のX10系もまだまだ活躍中。↓

(写真:Göteborg Centralstation、2018.3)

ヨーテボリのX10系はX11とX12、X14タイプが使われています。製造から30年ちょっとなのでまだまだ新しい部類なのかな。Västtågenのイメージカラーのレモン色が配色されると少し雰囲気が変わりますね。写真の先頭2両はX11。↓

(写真:Göteborg Centralstation、2018.3)

X11・X12・X14はともに2両で1ユニット。ラッシュ時はこんな風にX10系を束ねて3連6両にも編成されます。ちなみに先頭2両はX14。外観そっくりなんで形式は外からだとロット番号からでしかわからないんです。一応車内はそれぞれ椅子の配置とかが違うらしいんで見分けられるみたい・・・↓

(写真:Göteborg Centralstation、2018.3)

こちらは2012年から投入されたアルストム製のX61。首都圏を走るX60と外観が同じですが、X61は4両1ユニットの構造のためX60と違う形式を採用したとのこと。カラーリングが変わると雰囲気がずいぶん変わりますね。↓

(写真:Göteborg Centralstation、2018.3)

X10系と混じって運用されていますが、インテリアは新しいこっちのほうがいいので日中は使用頻度が高く設定されている模様。↓

(写真:Göteborg Centralstation、2018.3)

X10系もそろそろ新車への置き換えの話があり、こうした並びもそのうち見られなくなりそう。↓

(写真:Göteborg Centralstation、2018.3)

SJの列車も主要都市ということでいろんな車両が乗り入れ。こちらはX2000の並び。なんか昔の長崎駅で787系が並んでいたシーンにかなり似てるよね・・・↓

(写真:Göteborg Centralstation、2018.3)

X40もヨーテボリに入ってきます。↓

(写真:Göteborg Centralstation、2018.3)

コペンハーゲンからの「Øresundståg」車両も入ってきます。こちらはX31K/ET。そっくりさんのX32Kってのも共通運用でやってきます。↓

(写真:Göteborg Centralstation、2018.3)

それにしてもこのゴム顔、強烈な個性放ってます。X10系の旧アセアの車両たちもユニークで、初見だとちょっと不思議な鉄道風景に違和感を感じることでしょう。↓

(写真:Göteborg Centralstation、2018.3)

そして真っ黒客車も健在。X55もX2000の運用代理で入ってきます。↓

(写真:Göteborg Centralstation、2018.3)

このあたりの客車運行は電車よりは少ない感じ。ロコは一般的なRc6がメインですね。2022年からX80という中距離用の新しい列車が導入されるので客車が追い出される可能性が出てきています。↓

(写真:Göteborg Centralstation、2018.3)

こちら非電化区間を走るディーゼルユニットY31。2003年に登場後、古いY1系を置き換えるために24編成導入されています。国内各地に散らばり、Västtågenは8編成所属しています。そっくりさんY32と併せて地方の非電化路線の主力列車となってます。↓

(写真:Göteborg Centralstation、2018.3)

中部都市間輸送がメインの「TÅGAB」も乗り入れてます。この機関車はいわゆる国鉄色のカラー、Rc3という古いタイプで日本でいうED76とか、EF81とかなのかな。↓

(写真:Göteborg Centralstation、2018.3)

こちら格安オペレーターの「MTRX」が運行するX74。現在はさらにもう1社加わって価格競争実施中。スウェーデンは物価がとにかく高いんで庶民にとっては企業競争はとってもありがたいんです。・・・ということでヨーテボリ中央駅は各方面からいろんなオペレーターの車両が入ってきてなかなか飽きないところ。新旧の車両が入り混じって観察ができるので面白いです。次回はこれまた個性的なヨーテボリのトラムをご紹介します。↓

(写真:Göteborg Centralstation、2018.3)