台湾の鉄道 TITLE
鉄道がある風景

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Start 2007.3.21 最終更新日【2012.6.15】
「北廻線:非電化単線時代」



DATA
北廻線
蘇澳新~花蓮

79.2km
台灣鐵路管理局

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解説
北迴線は1980年2月に開業した比較的新しい路線で、2003年7月に花連までの電化工事が完了し、その風景が大きく変わりました。電車自強號が運転されるようになり、ダイヤ改正で多くの客車列車が廃止となりました。2005年1月には全線複線化も完了し、幹線らしい風景となりました。現在は直線化を生かし、高速で走る太魯閣號が活躍しています。

途中駅は断崖沿いを走るため大きな町もなく、客扱いが少なかったからか、硬券乗車券常備の駅がほとんどでした。全駅でちょうど電化時くらいに感熱紙の切符になってしまい、かつてのローカル色はすっかりなくなりました。

かつては単線ながら優等列車とセメント関連の貨物列車が数多く、ほとんどの駅で離合がある過密ダイヤが組まれ、特にセメント列車は沿線に多数ある採石場やセメント工場・出荷基地間で、または花蓮港への積み出しなどで24時間運転されていました。

特急列車もDC自強號が車両不足で客車莒光號が主流となっていて、普通列車もすべて旧型客車が運用されていました。

南澳のあたりはのどかな田舎風景が良く、絵になる写真も撮りやすかったのですが、今や架線中がしっかりとたち、複線になった重量感がまったくの新線になった感じを与えます。

ちなみに電化後も平日朝夕運用の旧型客車が残りましたが、2010年12月のダイヤ改正で廃止され、昔の面影が完全になくなりました。

以前の北廻線の雰囲気が味わえるのは台東線(花東線)だけとなりましたが、こちらも電化工事が始まってしまい、もうすぐ見納めになりそうです。


「鉄道がある風景」/RailScape
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