解説

台北市の西40kmに位置する台湾の国際玄関口、台北桃園国際空港には2001年に開業した第2ターミナル(第二航廈)と従来のターミナル(現第1ターミナル:第一航廈)を結ぶ「自動電車輸送系統(Sky Train)」と呼ばれる新交通システムが運行されています。日本の成田空港や関西空港にあるのと同様、ターミナルビル施設内の無人運転システムです。

ターミナル北側と南側の2本の連絡線(北側電車、南側電車)で構成され、北側は1両、南側は2両で運転されています。車両はゴムタイヤ式で貫通扉のないタイプとなっており、ホームドア装備となっています。所要は1分半で途中列車交換はなく(設備上は可能)、両ターミナルを行ったりきたりしています。

さらに、南北両路線には線路がそれぞれともに2本ずつありますが、もともとイミグレーション前のラインとイミグレーション後のラインに分かれていたものです。現在は南側路線で2両編成のうち1編成をイミグレ前、残りをイミグレ後に仕切って使っています。イミグレ前の路線は現在運行を停止しており、この先どのようになるかは不明です。

現在も空港施設改善の工事中は進行中で第3ターミナルの建設も予定されています。もともと第3ターミナルで南北両線がつながってC字で運行される予定なのですが、建設計画だけでまだ工事されていません。

なお、車体の塗色ですが、2011年以降、白地に青のラインが入ったものに塗り替えられ、中国本土を走る和諧号のような雰囲気になっています。

PHOTO GALLERY

■第一航廈~第二航廈 北側電車

・線路はターミナルビル本館側に走るので車寄せからも観察可能。

    -2005.11.6     -2006.2.18

・同じ車両なんですが色が変わるとずいぶん雰囲気が変わりますね。

     -2014.3.24



・本数は5分に1本くらいでしょうか。利用者はあまりいません。

     -2007.5.3



・南側から見た北側電車。

     -2010.4.19



・イミグレ前移動の路線は利用者が少ないからなのでしょうか、北側路線側での移動はできなくなっています。

      -2014.3.24


・なんか、いつもガラガラなんですよね~。

     -2014.3.24



・ターミナルビル通路と並行して走る北側電車。こいつは結構混んでますね~、珍しい風景です。

       -2014.3.24



・車両全体が撮れるところは限られます。遮熱ガラス越しになるのでどうしても緑っぽくなってしまいます。

         -2010.4.4    





■第一航廈 南側電車

・イミグレ前の入り口はとても判りにくいところにあります。空港職員の事務所へつながるような通路を通っていきます。

      -2014.3.24



■第二航廈 南側電車

・イミグレ後のターミナルビルから乗り場への様子。

   -2010.4.4 


・イミグレ前のホームはかなりせせこましくなってます。

     -2014.3.24





■第一航廈~第二航廈 南側電車

・上からのアングルで取れるところは北側電車と線対称の場所。やはりここも熱線吸収ガラスの色が問題になります。

    -2005.11.6      -2014.3.24

・向かって右側(第二から見て)の路線は動いているのを見たことがありませんね、基本使用していません。

     -2010.4.4 


・2両のうち1両はイミグレ前移動者用。ほとんど空港職員だったりします。イミグレ後側はゲート変更などあると結構使う機会があります。

       -2014.3.24


・第一ターミナルから見た南側電車。

     -2010.4.19     -2010.5.5



・北側から見た南側電車。

      -2014.3.24



・第一ターミナルからは南側電車が真横で観察できます。

      -2010.4.19





■車両・線路

・使われている車両はなんと新潟鐵工所製。こんなのも作れるんですね~。

      -2014.3.24



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