解説

地下鉄

ノルウェーの首都オスロを走る地下鉄「テー・バーン」はオスロ市内を中心に放射状に5つの系統で構成された路線です。地下鉄ではありますが、郊外では地上を走り、都市地下鉄というよりは近郊電車という色合いが強いです。急行運転などなくすべて各駅停車です。国鉄オスロ中央駅は「Jembanetorget(ヤーンバーネ トーエット)」が連絡駅です。

1995年に現在の運行系統に再編されたのですが、以前路線ごとに集電スタイルが違っていたため、第三軌条からと架空線からと両方できる車両が投入されました。都心地下では靴から、郊外ではパンタから集電するおもしろい仕組みです。2006年には5系統の環状線化が完成する予定です。

北欧の国だけあってか、電車への乗車はベビーカーもOKだし犬まで乗れてしまいます。もちろん日本のような混雑はあまりないので迷惑にならないのでしょう。また、駅で改札をしない信用乗車システムを採っていますので、駅には改札口がありません。 (とはいえ、抜き打ち検札が行われていますので有効な乗車券を持っていなければ理由如何を問わず罰金です)

 T-banen;路線図  (PDF247KB)  (C)Oslo T-bane

トラム

首都オスロ市内をカバーするトラム「Trikken」は旅行者にとって便利のいい乗り物です。市内の観光施設はほぼカバーしており、国鉄オスロ中央駅は「Jembanetorget(ヤーンバーネ トーエット)」駅として地下鉄ともリンクします。水色を基調とした電車のカラーリングは北欧の町にもお似合いです。

路線は市内中心部を環状運転する形で放射状に周辺へと伸び、地下鉄のスケールを小さくした感じです。系統は10、11、12、15、17、19の6系統と夏場にだけ運行する13、18の2系統とあります(路線案内図で二重線になってる系統)。

乗車は前乗り後降りが基本で、乗車券を持っていない場合は前乗り、刻印済みの乗車券や1日券などを持っている場合は後ろからも乗車できます。降車時には赤いボタンを押して運転手に知らせ、後ろドアにある黄色のボタンを押してドアを開け降ります。

街中の風景はヨーロッパにありがちな、トラム優先の道路をゆっくりと走る姿が拝めます。市庁舎付近は大きな広場の中をトラムが進んでいく、東欧チックな感じもします。停留所はどこもきれいに整備され、利用者にやさしいつくりとなっています。

なお、たいていの旅行ガイドブックにはトラムの路線図は掲載されていないので、事前にネットで取り入れて用意していったほうがいいでしょう。時刻もネットで調べることができます。

  Trikken;路線図  (PDF97KB)  (C)Oslo sporvognsdrift AS

Tips

オスロ市内は公共交通機関はすべて共通の乗車券で乗れます。料金はゾーン制になっており、遠くに行くにしたがって料金が上がっていく仕組みです。複数回の乗り降りがあるなら1日券が便利。また各観光スポットの入場料無料や市内観光コースもついた「オスロパス」もあります。

なお、乗車券や1日券は必ず刻印を入れましょう。抜き打ち検札のときに日付が入ってなければ罰金対象です。



PHOTO GALLERY

■地下鉄1号線

 Holmenkollen-1998.9.22

 Holmenkollen-1998.9.22

 Holmenkollen-1998.9.22

■トラム

 オスロ市内(?)-1998.9.21

 Jernbanetorget(オスロ・セントラル・ステーション前)-1998.9.21

 "Stortorvel, Oslo" (ストール広場)-1998.9.21

 オスロ市庁舎前-1998.9.21

 オスロ市庁舎前-1998.9.22

 オスロ市庁舎前-1998.9.22

 オスロ市庁舎前-1998.9.22

 オスロ市庁舎前-1998.9.22

 オスロ市庁舎前-1998.9.22


 ※撮影: Kazumoto Ogawa

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