矢部線はJR鹿児島本線羽犬塚駅から東へ分岐していた全線非電化単線のローカル線です。路線長約20kmで途中大きな集落は現在の八女(やめ)市役所がある旧筑後福島駅あたりだけで、それ以外は田んぼや丘陵地の広がる田園地帯でした。
八女はお茶で有名で、九州のお茶といえば八女という返しが来るところです。ただ鉄道から茶畑が見えるようなところはあまりなかったような記憶です。
線名となっていた矢部は終点黒木の先にあり、当初、建設時に矢部までの建設計画があり、そのまま矢部線と名乗りましたが、黒木からの延長工事がされることはありませんでした。また黒木から先、肥後小国まで伸ばし、廃止となった宮原線とつないで豊後森までつなぐ構想もあったようです。
現在、路線後の大半が道路化され、ほとんど当時の痕跡が残っていないようです。筑後福島駅は駅舎が残されているようで、Googleマップでも出てきます。
思い出
廃止直前での乗りつぶしで乗車。矢部線と同じく廃止対象だった佐賀線(1987年3月28日付廃止)を乗車し、甘木線(現:甘木鉄道)へ向かった記憶があります。矢部線の記憶は黒木手前のトンネルくらいで、あとは全く印象に残ってません。
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