解説

JR中央本線辰野駅にはかつて石油の発着があり、10t半キャブのスイッチャーが2台活躍していました。2009年春のダイヤ改正で廃止となりましたが、晩年は冬季は別としてオフシーズンは週2~3日程度しか動かない、手ごわい専用線でした。

ここは石油が中心だったため駅構内隣接タイプの専用線で、塩尻から到着するJR編成を豊島屋辰野油槽所の荷役線に掘り込むためスイッチャーが使われていました。

荷役線は1本、最大で3両までしか付けれない小規模なもので、貨物到着時の1時間ほどに駅構内を行ったり来たりを繰り返していたようです。6両まで受け入れ可能で留置線に3両放り込むことができました。

ここへは中央本線単線区間の小野経由で走る石油貨物を撮りに行ったのですが平日狙いでもあいにくのウヤ。その後行く機会が作れず廃止となってしまいました。

現在この専用線は荷受設備は撤去され、レールが一部残っている状態のようです。スイッチャーたちはどこへ行ったのでしょうね。

PHOTO GALLERY

・陸橋からの全景。結構狭苦しいところで入換をしてました。

     -2008.6.5


・荷役線に並ぶタキ。抜き出しは固定のバルブではなく、可動ホースで引き抜いてました。

   -2008.6.5

・半キャブにつながれたままのタキ。荷役線にいるタキと連結し空車を送り出すんでしょうね。

   -2008.6.5

・タキと比べるとわかる半キャブの大きさ。いやあ、ちっちゃい!専用線は入換が中心なので、貨車を動かせればいいってものなのですね。

    -2008.6.5

▲TOP