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Page Start 2015.9.25 最終更新日【2015.9.25】
大井川ダム清流化バイパス工事 工事軌道
DATA
大井川ダム清水化バイパス設置工事
水路トンネル建設工事軌道
設置期間
・2011年秋~2013年春頃

軌道キロ:約1km?

工事場所地図: Google Map

工事個所: 案内図(C)川根本町:青線がバイパス水路
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解説
大井川鉄道の撮影ポイントの1つである長島ダム駅近くで2011年から2013年6月まで実施された「大井川ダム清水化バイパス設置工事」。この工事現場、長島ダム直下にバイパス水路を作るための工事軌道が敷設され、2012年初頭~2013年春頃までアプトいちしろキャンプ場を見下ろせる県道388号線の橋上から安全に工事軌道を俯瞰できるという、かなり珍しい期間がありました。

この工事は上流から流れてくるがけ崩れ等による濁流流入を緩和する工事で、汚れた水をきれいな水で薄めて濁りを減らすという発案の元、清水が放出される長島ダム直下の水を濁流が流れ込む大井川ダム(ダム湖へ奥泉発電所に上流の井川ダムから水が降りてくる)直下へ放流することで汚れを緩和するというものです。

そのため、長島ダム直下に堰を作って流水を奥泉発電所あたりへ持ってくる水路の建設が必要となり、ちょうどその工事現場としてアプトいちしろキャンプ場を利用することとなりました。キャンプ場自体は2011年~2013年夏まで閉鎖となり、替わってそこは水路と堰を作るための工事ベースキャンプとなりました。

使われていたロコはバッテリータイプの新トモエ電機社のものでしょうか、軌道は914mmと思われます。こうした工事軌道の車両たちはブルとかショベルカーと同じ扱いなので工事が終わったらまた別のところへ持って行くような使い方なんでしょうね。


軌道概要

工事概要図 バイパス水路はトンネルで結ばれることとなりましたが人道トンネルほどの小柄な口径ということもあって工事軌道主体による工事になったのでしょうか、掘削ポイントとキャンプ地となる仮設事務所のところまで工事軌道が作られました。

当初は掘削場所からのズリ捨てとして軌道は活躍、貫通後はセメントでの壁面補強工事に伴うセメント工事軌道として活躍しました。

ズリ捨て機能時は結構な頻度で軌道ロコが動き回っていたようで、ヘロヘロレールを行き来する様子が橋上から観察できたようです。秋口にトンネル貫通後は軌道範囲が大きく狭まり、トンネル部分前後のみとなりました。トンネル出口あたりでミキサー車からセメントを受け取り構内へ運搬。セメント工事も終われば軌道も撤去となり、通常の土木工事へ引き継がれたようです。

こうした工事軌道はなかなかお目に係れません。概ね工業用水やガスパイプライン新設に伴う小口径トンネル工事、地下鉄などで出現するんですが、こうした情報はたまたま見た というような情報しかなく、ゲットするのがかなりの難易度。そうしたキーワードをちょこちょこ調べて実際現場でチェックするしかなさそうです。




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