解説

国鉄室木線はJR鹿児島本線遠賀川駅から南に延びていた路線で、九州自動車道を越えて室木までを結ぶ約11kmの鉄道でした。

室木線もこの地方特有の石炭運搬用に作られた路線で、晩年はその役割を終え、お客もまばらな閑散路線として余生を送っていました。そんなことから国鉄赤字路線の第一次候補にランクイン。民営化前の1985年春に廃止となりました。

現在は遠賀川駅西側の鉄橋にガーターが残っているくらいで、路線跡はほとんどわからなくなっているようです。鉄道公園として整備もされなかったことから年が経つにつれさらにわからなくなっていくのでしょう。

なお、室木線は山陽新幹線建設時には八幡製鉄所で作られるレールを室木線経由で新幹線へ送り込んでました。新幹線へ続く不自然な築堤として現在もその痕跡が残っています。


思い出

ここへは廃止直前ということでなんとか記念乗車だけでもということで最終列車の往復で乗車した記憶があります。折り返しの客は私だけだったと思います。

写真も夜ということでたいした記録もしておらず、記憶も残ってない印象の薄い路線です。

PHOTO GALLERY

■遠賀川

・昔の九州国鉄時代の看板標準形。

    -1985.3.18

■室木

・最終列車のわずかな折り返し時間で撮影。帰りは貸し切り列車でした。

    -1985.3.18

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