解説

宗谷本線新旭川~永山の間にある貨物駅「北旭川」。この構内に日本オイルターミナル旭川営業所が管理する石油荷受設備がありました。2012年に道内の石油鉄道輸送縮小に伴い、遠く室蘭(本輪西)から運ばれてきていたタンク列車は5月30日をもって運行終了となりました。

ここは専用線といっていいのか微妙な配線構造で、一応は本ヤードとは切り離されたところに位置していました。入換は日通の子会社の旭川通運が行っており、専用の機関車を持ってました。

荷役線は1本だけで、隣接して油槽所がありました。機関車は、元国鉄DD13のDD13-40、元苫小牧港開発のD5603、JRから譲り受けたDE15-1521の3台が配備され、主に一番新しいDE15がメイン機として使われてました。廃止後DE15はミャンマーへ、残る2台は2012.12に解体されたそうです。

なお、油槽所はそのまま残り、留萌港で陸揚げ後ローリーでここまで持ってきて貯油し近隣に配送されるそうです。


運行・入換情報(2012.2現在)

基本の入換は1300過ぎの積車受入と夕方の空車返送、冬季は700頃の受け入れと900過ぎの返送が加わり最大4回の入換がありました。受入返送とも北旭川ターミナルとのやりとりはJR機が直接担当、構内へ押し込んだタンク車を荷役線に分割する作業と分けたタンク車を1本に仕立てる作業をスイッチャーが行っていました。

平日のみ運行と入換ゲットはサラリーマンには難易度が高いところでした。入換自体もDE15メインだしそんなに動き回るわけでもないのでちょっぴり魅力度も低いところでした(ついつい石北貨物に行ってしまう)。なので廃止が決まって急遽様子を見に行った方も多かったと思いますが、私もその口でロクに写真を撮れませんでした。

PHOTO GALLERY

■ヤード

・荷役線1本、入換側線1本、予備機置き場の1本と超シンプルな構造。

        -2012.4.20

・朝の入換後で抜き取り作業中。入換時間を間違えて遅く来てしまい、入換風景は撮れずじまいです。

     -2012.4.20


・全景はこんな感じ。

      -2012.4.20



・貨物の入換も一緒に楽しめる陸橋です。輸送所脇も通ります。

      -2012.4.20




■メイン機

・スイッチャーといってもDE10なので結構迫力あり。晩年は手入れも行き届いてないのか、ぼろぼろの外観でした。

      -2012.4.20


■予備機

・もとDD13の緑色の機関車は部品取り用として晩年は側線端っこに縛り付けられていました。

       -2012.4.20

・オレンジのDD5603は苫小牧港開発時代のままの塗装で、たまに動いてたそうです。現役時代を知ってるので動いてるところを収めかったですね。

       -2012.4.20


・両機ともすみっこにおかれてました。うーん、ほんとにすみっこだ。

   -2012.4.20

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