解説

香月線はJR筑豊本線中間駅から南へ香月市街へ延びる路線で、もともと石炭輸送で作られた路線です。全線非電化単線でした。市街地に位置していたので赤字路線というのが不思議だったのですが、このあたりを並走する筑豊電鉄が頻度の高い運転と冷房完備ということから、基本利用者が限られ、定期代安さで魅力のあった学生が主に利用していました。

車両は筑豊本線と同じ運用で折尾発着の列車もそこそこありました。利便性から見ればそれほど悪くはなかったのですが、交通渋滞緩和等で地元から廃止の要望が出るなど、存続運動も盛り上がらず、他の多くの近隣路線が廃止となった1985年春にて営業が終了しました。

現在廃止跡の部分はほとんどが道路になり、当時の駅舎等も残ってないようです。九州の鉄道は石炭輸送中心などで馴染みが少なかったのか、北海道のように廃線跡の保存にはあまり力を入れてなかったようで、大半の路線が道路化されたり撤去されています。


思い出

室木線からの帰りで最終近くの列車に乗車。このあと確か門司行き最終列車に乗って、当時まだあった門司発山陰本線経由豊岡行きの最長鈍行列車に乗るべく、門司駅寝をしたと思います。夜行の発着があって門司駅待合室(確かオープンだったと思う)が解放されていたと思います(失念)。

旅程を組む時は夜2時台に発着がある駅を狙って駅寝をやってましたが、当時だから出来た技でしたね、変な輩ら当時より多くなった今、基本、駅寝は危なくてできません。九州では冷暖房完備の熊本駅待合室をよく使わせてもらいましたね。

ちなみに一番よかった駅寝スポットは盛岡駅と北海道上川駅でした(今はどちらもロックアウトしてると思います)。盛岡駅は冷暖房完備で長椅子、便所で温水が出ること、上川駅は長椅子、ストーブあり、広い待合室 がGoodでした。

PHOTO GALLERY

■香月

・キハ66が筑豊本線と共通運用されてました。しっかりとした駅舎がありました。

    -1985.3.18

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