三井芦別鉄道は、現在の根室本線芦別から頼城(ライジョウ)まで伸びる貨物専用鉄道で、荷は芦別炭坑から産出される石炭でした。その昔は旅客輸送も行っており、12の駅がありました。
この鉄道は、北海道に多くあった炭坑鉄道のうち最後まで残っていた鉄道の1つでした。しかし荷主の鉱山の閉山とともに1989年3月25日、その役割を終えました。この廃止で現存する炭坑鉄道は、釧路の太平洋炭坑販売輸送だけになってしまいました。
撮影当時、まだ北海道に現存の石炭列車が走っているとは知らず、旅行中にある旅人から話を聞きつけ訪れたところです。ずいぶん昔の話で当時の記録がどこかに行って詳細はわかりませんが、ここで出された石炭は、確か発電用に苫小牧に送られていたと思います。1日3往復(荷がないと運転してなかったかな?)、単機回送2往復のダイヤだったと思います。それにあわせて、根室本線に2往復の石炭列車の筋があったかと思います。
芦別から歩きで行ったので、途中でくたくたになり、結局炭坑までたどり着けなかった覚えがあります。
廃線跡は、今でもところどころに鉄橋が残っていたり、トンネルが残っていたりと意外にわかりやすい形で残っています。