解説
卯原内交通公園は、かつて網走から中湧別までを結んでいた国鉄湧網線の卯原内駅跡地を公園として整備し作られた公園で、公園に隣接してこの廃止された湧網線の資料を集めた「網走市鉄道記念館」(併設で「卯原内小学校資料館」の機能もある)があります。

公園として整備されてしまったためかつての面影はほとんどない面白くない雰囲気になっていますが、能取湖を目の前にした風景は当時のまま。また、ホームと廃線路には9600形蒸気機関車と旧型客車1両が置かれ、なんとか昔の鉄道風景は保っているような感じです。

ここに置かれている客車ですが、こちらは夏場にライダーなどの旅行者向けの簡易宿泊所の機能を兼ねており、網走市鉄道記念館が開館しているときに申し込みをすれば泊まれるようです。ただ最近はこうした施設の利用が減ったり、老朽化などで閉鎖されていくケースが増えており、現在もここで泊まれるかは不明です。

もし、ここを訪れるなら8月終りから9月にかけてのサンゴ草の色付く時期がお勧め。汽水にしか生息しないサンゴ草はここ能取湖ととなりのサロマ湖が有名で、一度は見ておきたい観光ポイントです。真っ赤に色付く大地と青い湖とのコントラストは圧巻です。

またオホーツク海側のドライブの休憩ポイントとしても便利で、きれいなトイレがあるのと、駐車場が大きく夜の車での寝泊まりもOK。手軽に立ち寄れるスポットです。

なお、同様の施設が旧湧網線計呂地駅の跡地にもあり、C58 139のSL1両+旧型客車2両のセットで保存されています。こちらの客車も夏場の簡易宿泊所として開放されているようです。


所在地

 卯原内交通公園(GoogleMap)

PHOTO GALLERY

■交通公園

・廃止後すぐに整備され老朽化した駅舎は撤去、バス転換後のバス乗り場の整備も兼ねてあっという間にきれいになりました。最初は客車だけの鎮座となりました。

   -1988.9.7

・鉄道は廃止されましたが風景は変わらず。遠くに能取湖を望むいい雰囲気です。まだ整備されて間がない頃でSLが来てませんでした。

    -1988.9.7

・鉄道記念館からの風景。二階は展望台の役目も持っています。SLがきたらちょっと締まった風景になりました。

   -1989.10.1

・このまま動いてくれたらいいのにと思うような風景に佇んでいます。線路跡はサイクリングロードとして整備されており、自転車で走るのも気持ちがいいです。

    -1989.10.1



・こちらからは友人に頼んで撮ってきてもらった直近の写真。手入れはしっかりしてもらっているようで設置後20年経ってもきれいですね。

     -2011.9.6

・湖畔の風景も昔と変わらず。いい風景です。

       -2011.9.6


・客車の整備状況もGood。いやあ、懐かしいですね~。

     -2011.9.6



□能取湖サンゴ草

・真赤に染まる大地は必見。能取湖の湖口となる能取岬もいい風景です。

   -1989.10.1

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