解説

遊戯鉄道「トーマスとパーシーのわくわくライド」は山梨県にある富士急ハイランド一角にある「トーマスランド」内を走る遊戯施設です。1周5分ほど、約300mの周回軌道となっており、軌間450mmの小ぶりの軌道が敷設されています。

富士急ハイランドは1961年に開業したスケートリンクが発祥で、その後遊園地として増強、バブル期にホテルが建設され一大テーマパークとなりました。絶叫系乗り物と不思議な名前のアトラクションが多く、山の中にある遊園地とはいえ若者や家族連れに人気です。

トーマスランドはその名の通り「きかんしゃトーマス」のテーマパークで富士急ハイランド内の一角に設けられています。1998年にオープンして以来拡張を続け、現在に至っています。きかんしゃトーマスの生まれはイギリスですがトーマスのテーマパークはここ富士急ハイランドが世界初のオープンとなりました。

イギリス本国のトーマスランドは2008年にバームンガム近郊にあるテーマパーク「Drayton Manor」にオープン。わくわくライドはひとまわりデカい車両が使われ、アトラクションも日本と少し違ったものがあります。

さて、日本のトーマスランドですが、入場は富士急ハイランドと同じで、乗り物フリー券についても共通となっています。きかんしゃトーマスは幼児向けともあって、トーマスランド利用者に絞った幼児用限定アトラクションの専用パスも発売されています。

この「トーマスとパーシーのわくわくライド」はきかんしゃトーマスの舞台となる架空の島「ソドー島」の景色を模した屋外パノラマにレールが敷かれた作りとなっており、ドラマのエピソードシーンや、仲間たちのオブジェも設置されています。

列車はバッテリーカー+8人乗り客車3両(トーマス牽引のキャラ「アニー」と「クララベル」風)のセットが基本系で、メインキャラであるトーマス、パーシー、ジェームスの3編成が運行します。開業当初は名前の通りトーマスとパーシーだけでしたが、映画上映後に登場キャラだったレディが2001年から追加され3編成になりました。

その後レディーはドラマに出てこないキャラとなり(ストーリー上仕方ない)知名度が低下。レディ編成は2010年6月に引退、真っ赤なボディーで人気のあるジェームス編成が新たに2010年7月から運行を開始しました。

このジェームス編成は他と違い、キャラと同じく給炭車が連結され、そこに2名だけが乗れる特別シートが備わっています。わくわくライドは一番人気のアトラクションなので、行列をクリアしてここに座れるとラッキーです。

ただ、入線するキャラはお客さんの入り具合で調整され、トーマスかパーシーかジェームスかはその日にいかないとわかりません。ナップフォード駅には今日は知っている機関車が案内されていますが、午前午後でも変わりますので、好きな機関車が運転されていたらすぐに並んで乗りましょう。

わくわくライドの駅ですが、乗車駅の「ナップフォード駅」と降車駅「エリスブリッジ駅」に分かれています。エリスブリッジ駅はお土産物屋さんを通らないと外に出られない構造になっており、ほしがり子供がいる場合はとっても危険なエリアです。実際2つに分けてる理由は線路上を最大3編成走れるようにするため、乗降場所を分けてスムーズな運行ができるようにと工夫されての設計です。

ちなみに エリスブリッジ駅からの乗車はできないため、エリスブリッジ駅とナップフォード駅は全列車が回送列車となります。また編成の留置線がナップフォード駅の前にあることから、配線上、出庫する場合は回送列車として1周してナップフォード駅に入線させます。入庫の場合はナップフォード駅を発車し、側線へはスイッチバックして留置となります。

このわくわくライドにはストーリー性を持たせており、お話のエピソードになぞらえたオブジェを配置していることから、運転手兼ガイドのお兄さんお姉さんが案内役として乗車します。出発の際には掛け声を合せての出発となり、子供にはウケがいいようです。

沿線にはいろんなキャラが設置され、ブレンダム港にいるクランキーや悪役ディーゼル10、引退したレディ、ヘンリーやテレンスといった仲間たちがあちこちにいます。途中、トンネルや、停車はしませんが駅も設けられています。トーマスの世界に浸れるよう、景色の配慮もきちんとされています。

なお、富士急ハイランドの園内鉄道はこのわくわくライドだけしかありません。あくまでもレールにこだわると同じトーマスランドにあるいたずら貨車に乗る「ガタゴトだいぼうけん!」くらいでしょうか。

また、埼玉県新三郷にある「トーマスタウン」は別物で、こちらはショッピングセンター建物内にある遊戯施設となっています。乗り物系は「トーマスシアタートレイン」がありますが、これを園内鉄道の部類にするかどうか・・・は微妙なポジションです。


 ※所在地(GoogleMap)

PHOTO GALLERY

■ナップフォード

・大きい作りの乗車乗り場。物語とは違い1番線だけとなっています。

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・誰が運転されているかはナップフォード駅に案内されます。

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・お兄さん、お姉さんは掛け声をかけます。

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・客車は2人掛け8人乗りのセミオープンスタイル。

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・ジェームス編成には特別席があります。座れるかどうかは順番の運次第。

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・ブレンダムドックを模したオブジェ。いたずら貨車は実際走れるのかな。

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■ナップフォード~エリスブリッジ

・ナップフォードを出るとすぐに側線が見えます。この日はパーシーがお休み。

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・使える側線には線路真ん中に通電用のレールが入っています。この日は主人公のトーマスがお休み。

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・すぐにいろんな仲間が登場。バーティーは子供なら乗れそう。

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・ディーゼル10も結構本気で作ってます。

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・2010年6月7日の運転を最後に引退した「レディ」もオブジェとして活躍中。

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・緑の中を走るような感じにうまくレイアウトされたレールを進みます。

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・途中には名前のない駅があります。乗降はできないオブジェです。

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・なんだなんだ?そう、物語のワンシーンですね。

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・川沿いを進みます。ここは3Dシアター完成後大きく変わりました。

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・ヘンリーのトンネルを出てくるところや・・・。

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・編成写真も撮れるようになりました。

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・食堂の建物の中も走ります。仮設ホーム風の部分は3Dシアターへの連絡通路に改造されました。

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・オープニングタイトルに出てくる有名な風車は広場から見渡せるように作られています。しかし本当によく考えてレイアウトしています。

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・風車を回りこみとテレンスがいます。

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・ソドー鉄道の看板はかなり立派。

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■エリスブリッジ

・今はなき、レディー編成が到着です。

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・下車後はおみやげ物屋へ。

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・イギリスの田舎駅の雰囲気がちゃんと出ていますねぇ。

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・ジェームス編成の到着です。導入に伴い、設備も少々リニューアルしています。

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■エリスブリッジ~ナップフォード

・ほんのちょっとの区間です。下車駅と乗車駅を分けることで運転間隔調整もしています。ちなみにこの間は回送しか走りませんね。

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◇HERO

・あたらしくできた3Dシアターはヒロがお出迎え。動くのを見たいですね。

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