解説

東京都世田谷区にある世田谷公園内にはミニスケールのSL「ちびくろ号」が運転されています。園内にある1周300mのループ線を5分の1スケールの蒸気機関車が走ります。釜は本物の石炭を燃やす本格的なつくりで列車が走ると特有の石炭臭がします。

機関車はD51とC57の2種類があり、D51は世田谷公園50周年記念として1981年に導入、C57は1986年に増備されました。乗り場近くにあるレールが引き込まれたレンガ造りの建物が車庫になります。車庫のそばには腕木式信号機(実際に機能はしてません)もあり本格的です。5分の1スケールということで軌間も220mmとなっています。

運賃は破格で小学生未満は無料、小学生は1回30円、中学生以上は1回70円とあって、休日には乗車待ちの人でにぎわいます。運転日は水曜日、土曜日、日曜日、祝日、学校休業日となっていますが、雨天、雪の日は危ないので運休、年末年始も運転されません。

なお、この世田谷公園自体は1965年に東京都から世田谷区に移管された後、1974年に大規模改修工事を終え新たに開園した公園で、造りは風景園に仕上げられ「各年代層に適応した運動と休養」に使えるよう工夫されています。

園内の主な施設としてはこのミニSLの他に、プール、テニスコート、野球場、洋弓場、交通遊園等があり、静態保存されたD51も置かれています。また交通遊園には児童用ミニカートのある遊び場のほか、プレーパークと呼ばれる冒険風施設もあります。季節によってはいろんな祭りも催され、付近の憩いの場として人気があります。

所在地
東京都世田谷区池尻1-5-27

交通
・世田谷線・田園都市線三軒茶屋駅徒歩20分
・田園都市線池尻大橋駅徒歩20分
・バス自衛隊中央病院入口(渋谷駅~都立大学北口・野沢龍雲寺・下馬一丁目・多摩川)

◎公園管理事務所 電話03-3412-7841



 ※ミニSL乗り場(GoogleMap)

PHOTO GALLERY

■乗車駅

・乗車賃が安いのですぐに人が集まります。

      -2002.5.5

・駅舎は事務所を兼ねているので立派。行列ができても乗車チャンスも多いので結構流れます。

     -2011.4.17



・次の駅がアンドロメダとオリオンというのがいいですね。

    -2011.4.17



・ホームはしっかりしたホームらしい感じ。お客さんが多いので事故がないよう、職員の方々もたいへんです。

      -2011.4.17


・出発を待つチビクロ号。

     -2011.4.17





■車庫付近

・車庫は立派なつくり。5分の1スケールですがターンテーブルまであって本格的なつくりです。

     -2002.5.5

・こいのぼりも飾られ、公営とはいえしっかりと管理されています。

       -2011.4.17



・音も本格的なSLの音・・に近づけたいようですが小さい分少々甲高い感じですね。

    -2002.5.5



・せたがや公園駅を発車。

      -2011.4.17





■公園内

・お客さんは大喜び。子どもだけでなく大人も楽しい乗り物です。

       -2002.5.5

・真ん中の広場の周りを時計回りに走ります。

     -2011.4.17



・機関車は意外と胴長です。

   -2002.5.5



・踏切部分は主導で係員がついて安全確認。

     -2011.4.17



・運転手さんは意外とたいへん。安全確認をして、機関車を操作して、愛想もふりまく。

       -2011.4.17



・小さな子供には途中係員がタッチをしてくれます。

      -2011.4.17



・お父さんたちはわが子の撮影で汗をかきます。

      -2011.4.17



・小さな子供には途中係員がタッチをしてくれます。

      -2011.4.17




■荷物車

・そろそろ終了の時刻というときに、なにやら不思議な車両が車庫から登場。

      -2011.4.17

・運転終了。車庫へ編成を仕舞い込んでいきます。客車は長いので2分割します。

     -2011.4.17



・おっと、荷物車が動き出しました。運転終了後、備品を集めるリヤカーみたいな使い方をします。

     -2011.4.17


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