青函トンネル記念館 「青函トンネル竜飛斜坑線」
鋼索鉄道 走行距離778m
乗降駅2ヶ所
青函トンネル記念館 (公式サイト)
青函トンネル記念館(GoogleMap)
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青函トンネル記念館は青函トンネル青森側、竜飛岬近くに作られた記念館で、青函トンネルへ降りることのできるケーブルカー「青函トンネル竜飛斜坑線」の青函トンネル記念館駅でもあります。
この記念館は青函トンネル開業の1988年3月11日にオープン。ケーブルカーはもともと建設時の資材搬入とトンネル内火災時の避難通路として作られ、通常時は観光用ケーブルカーとして運用されます。ケーブルカーは廃止された竜飛海底駅とつながっていましたが、鉄道を使っての見学コース参加以外での駅の利用はできませんでした。
記念館は道の駅と融合しており、駐車スペースもたくさんあります。近くには竜飛岬の有名な階段国道や、津軽海峡冬景色の曲が流れる石碑などがありシーズン中は観光客が多く訪れます。
この記念館も海底トンネルに下りれるとあって初めてなら新鮮味があるかもしれません。11月下旬から4月下旬までは積雪のためアクセス国道が閉鎖されるためこの記念館も休館となりますのでご注意。
青函トンネル竜飛斜坑線
記念館脇の発電所の施設のような建物が青函トンネル記念館駅。外からは巻き上げ用のケーブルロールが見えており、さながら炭鉱に下りるエレベーターの巻き上げリフトの様。昭和につくられているからでしょうか、ちょっとレトロな外観もいい感じです。
終点の体験坑道駅は海面下140mのところにあり、年中ひんやりしています。列車が通る本坑の脇の作業坑のスペースを利用して展示物などを飾っています。
乗車は記念館で往復乗車券を購入し指定の列車で見学をします。駅は列車の風圧防止のため、下に下りる坑道には鉄の扉が設置され、通常閉めらてたままとなっています。発車時は一旦外と建物内の空気移動をなくすべく駅と外との扉を密閉したあと、坑道扉を開けて進むという大掛かりな侵入形態をとります(なかなか面白い)。
車両は1両で定員40名の小ぶりの車両で、もぐら号の愛称がついています。オレンジの車体で工事車両のような外観です。実際軌間は工事軌道でよく使われる914mmとなっていて、トンネル工事が終わった後の設備をうまく使ってます。車両は黄色の予備車が1両あり、同じ駅構内に保管、利用時はクレーンでつるして交換が行われるようです。
全線単線で、軌道脇には徒歩でも歩けるよう、階段が設置されています。2300段ほどあるらしいのですが、直線距離が800m弱とはいえ、歩きではかなりきつい感じです。
軌道自体は海水や湿気で結構痛んでいるところがあり、乗車中は激しく振動して乗り心地はイマイチ。ただ逆に工事作業員チックな気分になっていいですよ。
見学コース
駅を降車後全員ガイドさんについて見学コースを進みます。場内では安全上の問題から自由行動はできません。海面下140mのところにある空間を利用、独特のひんやりジメジメ感で地底にいるぞいう体感ができます。
見学コースは主には工事に使われた車両や掘削工程の紹介などが中心で、全体概要は地上の記念館をご参照という感じです。距離は徒歩20分くらいの感じでしょうか。ある程度集団のスピードに合わせてゆっくりガイドさんがリードしていきます。
帰りの便は時間が決まっていますが、乗車駅近くにイスなどがないため、旧海底駅につながると思われるゲート前の広い空間で小休憩します。発車時刻前になるとガイドさんが案内し、駅まで見送ってくれます。ガイドさんはずっと暗闇の中にいるので1日仕事だと結構たいへんでしょうね。
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