愛知こどもの国
愛知県西尾市(旧:幡豆町)
周回軌道(乗降車駅1か所)
1135m
公式サイト
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愛知県西尾市(旧:幡豆町)にある「愛知こどもの国」には石炭燃料で走るSLが運行されています。名前は「こども汽車」で、そこらにある遊戯鉄道を連想させますが、全く違う、リアルな汽車が走ります。
愛知こどもの国は1974年開業と古く、地方自治体が関与して開発がすすめられた総合レクレーション施設です。公園は山をそのまま切り開いた感じで起伏が大きく、また広大なのが特徴です。
最寄駅は名鉄蒲郡線こどもの国駅で、歩いて15分でゲートにたどり着けます。が、かなりの勾配があります。現在、一時運転されてなかった連絡バスが復活したそうで、公園ホームページで確認するといいでしょう。
基本訪問は車が便利。あさひが丘駐車場が入口ゲートとなります。駐車場代を取られますが、入園料無料なので入園料と思えばいいでしょう。
公園は3つのブロックに分けられ、ゲート、アスレチックやプール、キャンプ場などがあるあさひが丘、管理棟やサイクルトレインなどがある中央広場、こども汽車やゴーカートがあるゆうひが丘と区分されています。
敷地はかなり広いので、園内を走るランドトレインと呼ばれる機関車を模した連結バスで移動するのがいいでしょう。このバスは無料で乗れ、時期にもよりますが土日だと30~60分ヘッドであさひが丘ゲート付近~中央広場~ゆうひが丘で運行されています。
バスからの眺めも抜群で、あさひが丘からトンネルを抜けたところ、ゆうひが丘に向かう途中など三河湾を眺望できるすばらしい風景が広がります。
こども汽車
ゆうひが丘側のランドトレイン乗り場の施設棟から、遠く山のふもとに見えるのがこども汽車乗り場。とにかく山の上に作られていますので何かと坂を上ることが多い公園で、こども汽車も少々坂を上っての乗車となります。
こども汽車は開園当時に新設された協三工業の蒸気機関車2両。協三と言えばスイッチャーですが、こんなちゃんとした蒸気機関車も作れるんですね、どちらも同形式のタンク機関車でB11とB12がいます。それぞれ機関車と客車がセットとなっており、B11編成が「まつかぜ」号、 B12編成が「しおかぜ」号となっています。
全線単線のループ構造で時計回りの運転。762mmの軌間なので客車内部はゆとりがあり、また、デッキ付の固定クロスシートなので、さながらリアルな軽便鉄道です。1編成客車5両と立派です。
機関車にはテンダーに見立てた客車用電源車がついています。テンダーには石炭や水は入ってません。
路線長は1135mと1kmちょっとあり、トンネルも1カ所作られています。実際山をくり抜いて作っているのでお金がかかっていそうです。
乗車駅は遊戯鉄道というより、地方私鉄の駅みたいで、改札入って線路をくぐってホームにあがる構造です。島式ホームで2編成発着可能な作りになってます。
駅は機関庫も兼ねており、給炭・給水設備もあります。側線が何本かあるので、これを見る限り限りなく鉄道です。
車両塗装は赤ベース白帯と青ベース白帯の2タイプ。SLも黒一色でどうみても昭和な軽便鉄道で遊戯鉄道の香りはまったくありません。
かつて運行は平日30分ヘッド、休日20分ヘッドでしたが運営会社が変わって土休日運転のみとなりました。時刻はホームページの時刻表を確認しましょう。ただし発車時刻に乗客がいなければ運休します。
沿線風景
線路が山頂近くの中腹をループさせて作られているため、車窓は360度にわたり抜群です。特に三河湾側は海が広がってすばらしい景色です。トンネルのやまびこトンネルをくぐると終点となりますので、それまでたっぷりと車窓をお楽しみください。
撮影ポイント
お手軽なのが汽車のりばのさらに上にある遊び場スポット。ここからやまびこトンネルに入る前の列車を三河湾を入れてダイナミックに撮影できます。同じ位置から名鉄蒲郡線を俯瞰撮影できます。
列車はお客さんがいないと動かないので、好天の5月や秋、夏休み時期が狙い目です。
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