解説

群馬県桐生市の市街地北の丘陵地に位置する桐生が丘公園。ここは動物園と遊園地がセットになった総合公園で、桜の名所でも有名なところです。桐生市が運営を行う公営で、1953年に動物園が、1971年に遊園地が開園しています。

遊園地は公園西側に位置し、ふもとからかなり上がった丘の上にあります。開業から40年以上経ち、ちょっとレトロな雰囲気が漂いますが、ちょこちょことアトラクションを更新していってるのか、くたびれ感はありません。

入園は無料で乗り物類も100円、200円とお値打ち価格で、コインライド系は50円とかなりお安い料金設定となっています。遊具類は観覧車が目玉となっているほかは、お子様向け遊園地によくある乗り物が設置されています。

ただ、この遊園地の特徴はかなり異色の存在であるミニレールでしょうか。定番の豆汽車もかつてはあったようですが、こちらは空中を走るモノレールとなっています。


ミニレール

遊園地の大きさからするとちょっとスケールの大きい乗り物で、しかも乗って楽しむ乗降口1か所の遊戯鉄道です。ミニレールという名前ですがちょっと窮屈も見た目もレールも本格的なモノレールです。運転車両の動力車の後ろにボックス型車両を6両つないだ7両編成となっています。

近未来感を出すためだったのでしょうか、流線型の車体はレトロ感あって、こんな乗り物がよく維持できたなあという感じです。公営だったことが幸いしたのでしょう。

車内は電気類は一切なく、扇風機もないため夏場はうちわが紐で結ばれて各車両につるされます。車両1両でワンボックスという感じなのですが、中は椅子が向かい合わせに配置され、定員の4名乗るとかなり窮屈です。基本つめこみ乗車させず、運行もフリークエンシーにお客さんがきたら運転するスタイルを取っています。

構造体はすべて鉄骨で組まれており、いったいどこのメーカーがこのセットを作ったのか興味が湧きますね、泉陽興業か地元の土建屋なのでしょうかね。。。

PHOTO GALLERY

◆乗降場

・乗り場はちょっとしたモノレール駅。小さな遊園地に不釣合いな大型設備です。

       -2013.9.29

・下段は自転車を漕いでレールを走るサイクルモノレール乗り場。くっついた構造なので余計に大きく見えます。

     -2013.9.29


・とはいえ、遠景は遊園地らしい絵葉書的な風景でいい感じです。

       -2013.9.29



・遊園地の乗り物ゲートというよりちょっとした三セクの駅みたいです。

     -2013.9.29




◆周回部

・乗車口を出るとすぐに大型遊具脇を通ります。

      -2013.9.29

・スカイヘリの脇を抜けていきます。

       -2013.9.29



・トンネル兼車庫を抜けたら少し下ります。

       -2013.9.29



・コーナーを回ったところあたりは展望台的風景を見渡せます。そして終点。

           -2013.9.29




■車両

・運転席のインジケーターも本格的で軽便鉄道風モノレールって感じですかね。レールもモノレールといっしょです。

       -2013.9.29


■保存SL

・足尾線で最後活躍したC12型蒸気機関車が静態保存されています。屋根つきなので保存状態はまずまず。

          -2013.9.29


■コインライド鉄道系

・いわゆるお子様乗り物も設置されています。

      -2013.9.29


▲TOP