解説

岩国の専用線はJR岩国駅から東に位置する日本製紙の工場サイトまでを結ぶ、全長約1kmの工場専用線です。荷はもちろん紙で、ほとんどコンテナ扱いとなっています。

運転は平日と土曜日(日祝日運休)という活気ある路線で、運転も1日2~3往復の設定があるようです。朝は8:20くらいに工場を出発、岩国駅へコンテナを引いて、前日到着したコンテナを工場まで引っ張ってきます。(すぐに帰ってくる)

その後工場内で入れ替えを行い、ふたたびお昼頃に同様の手順で工場を出発、同様に岩国に留置してあるコンテナを引っ張ってきます。夕方までにも1便ありますが未確認。

運転の確認は国道2号線すぐの工場入口の踏切から確認できます。場内の動きはすべてここから見通せます。出場の際には道路脇で職員が待機しますのでそれで判断できます。

機関車は主としてセンターキャブ機D439が活躍。元DD16だったDD521は予備機となり、状態もちょっとよくないようです。

ここの路線の特徴は短いながらも昔ながらの専用線らしさがあることでしょうか。途中の4車線道路を横切る際、列車通過時には係員が4人も張りつき列車通過の安全確認を行います。うち3人はそのまま列車に乗り、岩国での入れ替えも手伝います。

山陽での専用線はここのところ数を減らしており、比較的本数の多いこの専用線は貴重な存在となっています。


撮影ポイント

岩国駅の裏側(東側)に貨物受け渡し側線があるので、駅東へ。線路沿いをそのまま工場のほうへ歩いて行けば4車線道路の踏切に出ます。

このあたりで両方向に撮影が可能。すぐそばを走る国道2号線歩道から俯瞰気味に工場行きを、または工場に向いて出場シーンを収めるなど、いろいろ工夫しての撮影が楽しめます。

なお、工場内は立ち入り禁止であり、中に入っての撮影は厳禁です。トラブルにならないよう注意しましょう。また工場入口と専用線入口が隣り合っているため、入口付近での撮影は車に注意しましょう。

PHOTO GALLERY

■岩国~工場

・工場からの出場です。地上係員4人が張り付く結構大掛かりな作業です。いきなりの踏切が国道2号線とも接する交通量の多い道路のため、これだけ張り付いてなければ安全な作業となりません。

     -2008.5.26

・道路の踏み切り役が終わるとうち3人が機関車へ乗車。残るは地上の信号係として残ります。

      -2008.5.26



・岩国駅での入換はすぐに終わり10分ほどで工場へ引き返してきます。

       -2008.5.26



・信号係が安全を確認、道路を横断します。

    -2008.5.26



・鉄道用の信号はあれ?どこかで見たような・・・。

   -2008.5.26





■岩国工場

・ヤードの中では出場前、入場後も入換を行います。シンボリックな背の高い蒸解釜が印象的です。

           -2008.5.26

・道路から望遠で比較的容易に撮影できます。まずは正門を。

   -2008.5.26  -2012.8.23



・この日は午前便がウヤ。ただ場内入換はいつもどおりに始まりました。

           -2012.8.23



・結構大きな構内。荷役線関係がどうなってるかは外からはわかりませんが、入換は激しく行っています。

     -2012.8.23



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