解説

大阪府堺市と高石市に跨る府営浜寺公園には浪花号と呼ばれるミニ汽車が走ります。エンドレスループの762mmのナロー軌道で、立体交差あり、駅舎ありの本格的な鉄道となっています。車両はSL風DLが客車を牽いて走るスタイルで、DL+客車3両で最後尾に展望デッキが付いています。

DLを含めすべてが連接構造になっているのが特徴で、製造はアルナ工機とあって、車内の雰囲気はなんとなく阪急電車っぽい(化粧板がそっくり)です。

以前は「もず号」という流線型のDL先頭車が牽く列車でしたが、車両の老朽化で1982年に現在の浪花号にバトンタッチされました。

また、路線も以前は花壇広場前から交通遊園前に至る途中、築堤を上って左に曲がるあたりから直線で海沿いを走ってました。軟式野球場南側の大きい道にかかる駅舎のような跨道橋がかつての交通遊園前駅です。

運転時間は10時~夕方の5時まで。20分ヘッドで運転されますが平日は12時~1時まで昼休み、またお客さんがまったくいないと動かなかったりします。火曜日が運休となっていますが祭日には動き、その翌日が運休になります。

料金は大人290円。全線通しで戻ってくるには乗車2回分の料金が必要で、下車時に現金精算します。かつて、ここの乗車券は硬券だったのですが、いつからか熱転写の軟券になってしまいました。

なお、この列車には冷房設備がなく(確か・・)夏場はとても暑いのでご注意ください。また公園内にはゴーカートやプールがあるので、それら併せて訪れてもいいでしょう。また浜寺公園までの足には阪堺電車が便利です(時間はかかりますが・・)。

PHOTO GALLERY

■花壇広場前

・乗り場となる花壇広場前は入り口から少し距離があります。いっそのこと浜寺公園駅まで延長してもらいたいものです。

     -2002.3.10    -1986.4.5
    -2010.1.9



・駅舎は昔からのまま。使われている列車の案内板もあります。

    -2010.1.9     -2011.3.19



・ループ線を発車。機関車のディーゼル音が響きます。

     -2011.3.19



・展望台車両はなかなかの眺望。一番人気です。

    -2011.3.19



・球場の脇から本線へ入ります。

     -2011.3.19




■花壇広場前~交通遊園

・ループ線から本線に入るところ。手軽に形式写真が撮れます。

        -2011.3.19


・交通遊園からの列車が帰ってきました。

    -2011.3.19




・浜寺公園は松林がベースですが、なかなか松の中を走るところはありません。

    -2011.3.19




・上記の東サイド。このあたりはサイドから手軽に撮影できます。

     -2002.3.10



・大きな築堤を行くシーン。おもちゃの鉄道という感じではない本格的なつくりです。

      -2002.3.10



・コンビナートをバックに豆汽車が走りますが少々違和感ありますね。。。

    -2010.1.9




■交通遊園

・ゴーカート乗り場の施設と兼ねているのでかなり立派な外観です。ちかくにはSLと阪堺電車モ130が静態保存されています。

    -2010.1.9



花壇広場前~(旧)交通遊園前

・この区間は廃線になった部分。昔は直線で交通遊園前までレールが敷かれていました。昔は交通遊園「前」と最後に「前」がついてました。

     -1986.4.5


(旧)交通遊園前

・高架上の駅はユニークなデザインでした。駅はエンドループの手前にあったため、行きは降車のみ、帰りは乗車のみという変則的な乗降を行っていました。

   -1986.4.5

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