解説

富士山麓南斜面にある遊園地「ぐりんぱ」。富士急グループのこの遊園地はもともと北の富士急ハイランドに次ぐ遊園地として開発されたところ。かつてはぐりんぱの上に位置するスキー場「スノータウンイエティ」と合わせて「日本ランド」と名乗っていて、このぐりんぱは「日本ランドHOWゆうえんち」と呼ばれていました。

2004年に大改装され、まずシルバニアファミリーのテーマパーク部分の「シルバニアビレッジ」が開設。2007年に遊戯施設が集まる一角を改装、ウルトラマンでテーマ化した「M78ウルトラマンパーク」が同年7月にオープンして今の形が出来上がりました。

富士急ハイランドほどアクセスが良くないため、集客では及ばないものの、ウルトラマンをここまでたっぷり園内に配したり、雨天でも遊べる施設を充実するなど、遊園地としてはなかなかのものです。テーマの設定上、幼児~小学校までというターゲットも明確なので、スリルものの乗り物は少なくも幼児・小学生が喜ぶ乗り物系、迷路やアスレチックアクションが充実しています。


ウルトラマントレイン

「M78ウルトラマンパーク」にはパーク外周を一周する遊戯鉄道「ウルトラマントレイン」が走ります。乗り降り箇所同一のいわゆる乗って楽しむタイプの鉄道で、機関車・車両はえげつなくウルトラマンに似せたびっくり外観の列車が走ります。

機関車はバッテリー駆動で充電方式は不明。軌間は762mmと少し余裕の設計です。なので車内は少し余裕があります。時計回りに約7分の旅ですが、風景の大半は雑木林という、車両と似合わずほとんど軽便鉄道もの。半周したあたりからゴール手前まで裾野市が見渡せるパノラマを見ることができます。

ま、天気が良ければバックに富士山がいつも拝めるので、景色はどうでもいいかもしれません。あちこちに怪獣と戦っているシーンの看板があるのですが、ん~。車内には液晶モニターがあり、そこでかつてのウルトラマンが紹介されていくため、景色を見ている人も実はいなかったりします。

もともとは豆汽車が走ってたのか、一部に廃駅と思われるホーム跡もあったりしますが、それを有効利用した1つのアトラクションって感じの遊戯鉄道です。


旅メモ

ぐりんぱへの公共交通は少々不便。基本は乗用車で行くところです。ちょっと山の上なので平地に比べて寒かったりガスが出たりするところが難ですが、園内はひろくてのんびりできるのでこれもまたいいかと。

乗り物類はまあまあの値段を取られるのでフリーパス利用がお勧め。ホームページにあるメール会員になって割引券をゲットするのがベターです。

なお、車が便利ですが、途中有料道路になっていて500円徴収されるのと駐車場代1000円も別なので、そこそこのお金がかかります。人がいっぱいで行列必死の都心の遊園地か、余裕ある地方の遊園地か、どっち?ってことなんでしょうか、どっちも高いってことは共通です。

ぐりんぱ近くにはキャンプ場などもあるので、富士山観光がてら家族のお泊り旅行の1日としてここを訪れるのがよろしいかと思います。

PHOTO GALLERY

◆乗り場

・駅名は壮大な名前も、雰囲気は地方鉄道の無人駅風。列車はかなりケバい・・・。

        -2012.10.8

・とはいえ、単なる遊戯鉄道をここまで斬新にデザインアップできたのはすごいかも。

        -2012.10.8




◆周回軌道

・駅を発車すると大きな踏切。この鐵道の唯一の踏切です。

        -2012.10.8

・先頭機関車はなんとかウルトラマンに似せようと必死って感じですね。。

    -2012.10.8



・麓から見上げた踏切付近。バックの観覧車が遊園地らしさを引き立てます。

    -2012.10.8



・コースターを横目にぐるっと外周を回る軌道に入っていきます。

     -2012.10.8



・景色はいいですが車両がケバケバ、最後尾からはなんと足が出てます~。

    -2012.10.8



・少し先に昔乗降場だったと思われるホームが残ります。前はどんな汽車が走ってたんでしょうね。

    -2012.10.8



・観覧車からの俯瞰。廻りはゴルフ場だらけだったりします。

       -2012.10.8



・意外と写真が撮れるところがありません。ここはゴーカート場付近、ウルトラセブンのオブジェがあるところ。

   -2012.10.8


・車窓から見るとこんな感じ。

   -2012.10.8




◆車両

・車内は鉄板で組み立てたぞって感があります。モニターに車窓とあまりリンクしてないウルトラマンビデオがずっと流れます。

       -2012.10.8

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