1999年8月11日にヨーロッパ地域一帯で見られた皆既日食の様子を収めました。ちょうど皆既帯となったバラトン湖周辺はものすごい人出で、ハンガリー国内だけでなく世界各国からひとが押し寄せていました。列車は長大編成で臨時も出ていました。この日は運良く好天に恵まれ、人生初の日食体験をしました。一度見るとまた見たくなる不思議な体験です。

皆既はたった数分しかないですが、その前後の風景の変化や空に穴が開いたように見える日食の光景は映像では表現できない独特のものがあります(天空は薄暗く夜明け前の空、そこに日食の穴が開き、地平線辺りが全方位夕焼け空になる)。人生に一度は見ておいたほうが良い、すばらしい自然現象です。からくりのわからなかった昔の人はさぞ恐怖におののいたことでしょう。



■皆既帯マップ

・1999.8.11日食におけるハンガリーの皆既帯マップ。バラトン湖そばの中心線付近にあるバラトンフェルドで観測。

  Map



■三日月状態に・・・

・うす雲が出てきましたが観測には問題ありません。このあたりになるとあたりはうっすらと暗くなってきます。

   



■ダイヤモンドリング手前

・ぐんぐん影が増えていきます。

  



■ダイヤモンドリング

・コロナやフレアが見えてきます。この感じはほんの1分くらいでしょうか。きれいな光景です。辺りはすっかり暗くなります。

     



■皆既日食

・フレアがはっきりと見えるようになります。天空にぽつんと黒い穴があいたようになり、なんとも不思議な光景です。

      

・まわりは日没後のような感じ。地平線を夕焼けが取り囲む不思議な雰囲気になります。気温もぐっと下がります。

     



■皆既日食が終わって・・・

・だんだん光が戻ってきます。しかしまだまだ薄暗い感じが続きます。

     



■影は三日月に

・満ち欠け途中の木漏れ日はこのように三日月の形になります。

     



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