解説

有名なビル・アケム橋を渡る6号線パリ市内の地下鉄は「メトロ」と呼ばれ、「Régie autonome des transports parisiens(パリ市交通公団);RATP(エル・アー・テー・ペー)」が運営しています。このメトロという名称は地下鉄開業時に担当した会社がパリ・メトロポリタン鉄道会社で、その略称でメトロと呼ばれるようになり、これがその後地下鉄をさす言葉に変化していったそうです。

メトロの規模は大きく、パリ市内をくまなくカバーする路線網となっています。現在14本の路線とBisと呼ばれる支線が2つあり、全長212kmにもなっています。軌間は標準軌の1435mmで右側通行になっています。車両は白地の車体にライトグリーンをまとったカラーリングが全線共通になっています(車内の様子)。セーヌ川の鉄橋部分などを除きほとんど地下を走行します。

凱旋門をバックにセーヌ川を渡る パリメトロの特徴はゴムタイヤ式があること。1、4、6、11、14号線が日本の札幌地下鉄同様、ゴムタイヤ式となっています。また最近作られた14号線(メテオール線)はホームドア装備の無人運転を行う最新設備となっています。他にところどころの駅でデザインの国らしく工夫がされており、オブジェがあるところ、全面広告の壁や照明を使った空間作りなどがあります。

RATP Map  [PDF:209KB]   (C)RATP

Tips

メトロの乗車にはカルネと呼ばれる回数券が便利です。しょっちゅう乗り降りする場合は1日券があるといいでしょう。乗車ルールは乗る際に改札を通りますが、下車時は回転ドアなどで下車しかできない改札を通ります。乗るときだけキップが必要になります(キップは手元に残る)。ただ、一番安い切符を買って遠くまで乗ったりするのは違法行為です。検札をたまにやっていますので下車時に切符がないと罰金となります。なおRER(エル・ウー・エル)には下車の改札があります。

また、ほとんどの車両でドアは自動開閉になっていません。乗るとき、降りるときはドアにあるフックをあげるかドア脇にある開閉ボタンを押します。わからなければ乗車する人の後ろにたって学習しましょう。最近のガイドブックには乗車ハウツーが書かれていますので学習しておきましょう。あと気をつけなければならないのがスリ。メトロは観光客にとってはとても便利のいい乗り物ですが、観光名所の多い1号線とか3号線には必ずスリが乗っていますので十分に気をつけましょう。シーズン中はなんだかんだで混雑します(エスカレーターでの集団スリも注意)。

PHOTO GALLERY

■Ligne1: Esplanade de La Défense~Pont de Neully

・Esplanade de La Défense駅を出ると上が公園になっており、その端から遠く凱旋門をバックに撮影できる。

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■Ligne3: Gallieni

・3号線終点の駅。地上には大きなスーパーマーケットがある。

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■Ligne6: Passy~Bir Hakeim

・有名な鉄橋をいろんな角度から狙えます。こちらは河川敷からセーヌ川を入れて。

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・上記の位置から少し下がってエッフェル塔をバックに撮影も可能。

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・バックのアパートも重厚感があって絵になります。

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・エッフェル塔を望遠で処理するとこんな感じにもなります。いろんなカットが狙えるのがここのいいところです。

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・エッフェル塔からこの橋を見るとこんな感じ。上階に行くと見下ろす感じになります。

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■Ligne8: Madeleine

・曲線のタイル張りのパリメトロらしい駅。

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■Ligne8: Concorde

・薄暗くてかび臭そうなんだけどなんとなくフランスらしい感じがメトロの印象。

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