解説

エドモントンでも使われているSiemens-Duewag U2 カルガリーの市内電車は1981年に開業した新しいライトレールです。カルガリー・トランジットによって運行され、路線は3路線2系統あります。ダウンタウンには2路線とも重複するよう系統が組まれ、「FreeZone」となっているところはなんと乗車無料となっています。

ただし、「FreeZone」を越えてからは有料となります。あらかじめ乗車する際駅にある券売機で切符を買っておかなければなりません。信用乗車システムを採っているためたまに抜き打ちの検札が行われています。持ってない場合は罰金が科せられるので注意してください。

車両は2タイプあり、典型的な角ばった顔つきの車両とエドモントンと同じシーメンスの少し古めかしい顔つきの車両が走ります。かつては車体には白にブルーとパープルの線が入った塗色を配していましたが、現在赤とクリーム色の塗装に変更が進められています。また旅客数が近年大きく伸び、もともと引退予定だった初期車両も引退延長でそのまま使われています。

全線ほぼ地上を走行し、ダウンタウンは路面電車として、郊外は専用軌道を走ります。郊外への路線は町の拡大、宅地開発とともに何度か路線延長されており、現在も工事が行われています。特に202系統は比較的新しく、駅の設備もしっかりしていてLRTとは思えないスケールです。

現在も路線延長が継続的に行われ、1駅2駅ごとに終点が伸びていってます。また2012年には202系統西側が大幅に延長される予定です。併せてダウンタウンの駅の改修工事も行っておりいくつかは乗降中止になっています。

C-Trainは車社会のカナダにあっても乗客が結構多く、日中でも利用者がたくさんいます。パーク&ライドがしっかりしているからでしょうか、たいていの人は車からの利用です。通常は2両で運転、ラッシュ時には4or6両に増結されます。ダウンタウン訪問時にはこのトラムを使って市内観光してみたらいいでしょう。202系統なら終点あたりの郊外に行けば大きなモールがあちこちあるので、車なしの旅行者にもモールが楽しめます。

カルガリーの治安はそう悪くありませんが、ダウンタウンでは少し怖いところがあります。またトラムも日中は比較的乗客も多く危険は感じませんが、夜になるとお客さんが減ってくるので特に女性の1人乗車は避けたほうがいいでしょう。


 ◆Calgary Transit / Tram MAP (C)City of Edmonton



PHOTO GALLERY

■202 Malborough マルボロー

・新興住宅地の中の駅。このあたりは大通りの中央分離帯がわりに線路がひかれて、駅は道路の中央に位置しています。ホームまでは歩道橋でつながり、歩道橋たもとにパーク&ライド用の駐車場が完備されています。

   -2003.8.12


■202 Malborough~Rundle マルボロー~ランドル

・きれいに整備された線路を走ります。比較的速いスピードで走っています。

       -2003.8.12


・運転本数も15分に1本あり、結構市民は利用しています。

    -2003.8.12





■201/202 City Hall~Olympic Plaza シティ・ホール~オリンピック・プラザ

・宿泊ホテルからの俯瞰。ダウンタウンはさすがに高層ビルが建ち並ぶ都会らしい雰囲気になります。

      -2003.8.16


■201/202 Olympic Plaza オリンピック・プラザ

・夕方を過ぎるとお客さんの層が変わってきて、中国系や黒人系が増えます。またちょっとワル系風貌の人も出てきて怖い感じになってきます。

    -2003.8.16


■201/202 Olympic Plaza~Central Street オリンピック・プラザ~セントラル・ストリート

・高層ビル街の中を走ります。

      -2003.8.16


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