令和改元スペ:英ロンドン南郊

渡航制限も緩和されるようで止まっていたスペネタ復帰。イギリス ワイト島の次は北に上がってロンドン南郊のご紹介。イギリスの鉄道は上下分離にてオペレーターという鉄道を運行する会社が多数存在しています。ロンドン南西部は大半をサウス・ウェスタン鉄道(SWR)がカバーします。↓

(写真:Wimbledon~Earlsfield、2019.6)

SWRのロンドン拠点駅はウォータールー駅。ここから南西に放射状に路線を展開しています。ここウィンブルドンまでの路線はいろんな列車が行きかいます。写真はシーメンスのデジロUKシリーズのクラス450。気動車じゃなく電車。大半の路線が第三軌条なので架線がなくすっきりした写真が撮れます。↓

(写真:Wimbledon~Earlsfield、2019.6)

SWRの今のカラーは実はグレー系。赤・青・黄の組み合わせは従前オペレーターのサウス・ウェスト・トレインのもの。名前が似ていてややこしい。左が40年選手となってきたクラス455、右は「South Western Turbo」の愛称を持つ気動車のクラス159。↓

(写真:Wimbledon~Earlsfield、2019.6)

こちらは新しいシーメンス製のクラス707「デジロ・シティ」。乗降口がセンターより2ドア車の通勤仕様となってます。↓

(写真:Wimbledon~Earlsfield、2019.6)

代わってロンドン南部、サウス・ウェスタン鉄道とサウスイースタン鉄道のすき間を埋めるGTRグループ。北へも路線を延ばします。白はGTRの新しいカラー、こちらデジロ・シティのクラス700です。↓

(写真:Anerley~Norwood Junction、2019.6)

同じ路線をグループのサザンのクラス377が走ります。ライトグリーンの車体が目を引きますね、2003年からの導入でサザンの主力電車です。いずれこのグリーンもGTRカラーにするのかな?↓

(写真:Anerley~Norwood Junction、2019.6)

さらに同じ路線をオーバーグラウンド(アリバ・ロンドンがオペレーター)も走ります。ボンバルディア製のクラス378ですね。↓

(写真:Anerley~Norwood Junction、2019.6)

オーバーグラウンドは地下鉄の意味であるアンダーグラウンドを地上の地下鉄という意味でモジった造語なんですが、かつてのシルバーリンク運行区間を取り込んで地上地下鉄風に路線整備したもの。南はここクロイドンまで路線が延びています。↓

(写真:Croydon~Norwood Junction、2019.6)

そしてクロイドンにはライトレールが走ります。ロンドン交通局が管理し、クロイドンから西のウィンブルドン、東のベッケンナムをつなぎます。2000年の開業から路線延長を繰り返し今の姿となりました。ロンドンから放射状に延びる鉄道の横連結の役割をしてますが、そういうところにはトラムスケールがぴったりですね。↓

(写真:East Croydon、2010.1)

当初は貨物線利用などでできるところから繋げて言った感じ。ベッケンナムへの路線は鉄道路線の再利用が大半です。↓

(写真:Beckenham Junction 、2010.1)

クロイドンダウンタウンは路面区間がメインでほとんどを新しく整備して作られました。大半の車両は写真のボンバルディアCR4000系。登場時は赤と白の配色でしたが現在は黄緑色のラインカラーに統一されてます。↓

(写真:Reeves Corner~Centrale、2019.6)

ウィンブルドン方面は鉄道路線跡を活用、そのほとんどが専用区間です。写真の車両は2011年から増備されたシュタッドラーのバリオバーン。CR4000より輸送力があるのでウィンブルドン系統を中心に使われているようです。↓

(写真:Dundonald Road、2019.6)