解説

オーストラリア大陸を横断して西岸のパースから東岸のシドニーを結ぶ「インディアン・パシフィック」号は、世界的にも有名な長距離列車です。1975年の横断鉄道が開業した時から運行がスタート、現在に至っています。

列車の運行はグレート・サザン鉄道(Great Southern Rail)というオペレーターが運行。パース~シドニーを75時間、述べ4日かけて走ります。飛行機でのパース~シドニーの所要時間は4時間ちょっととあって、この列車は完全な観光列車です。

運行は週2往復設定され、オンシーズンの予約は人気のある観光列車とあって押さえにくく、利用するには早くからの旅行プランを組むことをお勧めします。

クラスは3クラスあり、プラチナ・カンガルー(Platinum Kangaroo)、ゴールド・カンガルー(Gold Kangaroo)、レッド・カンガルー(Red Kangaroo)のクラスに分かれ、ちょうど特等、1等、2等という順になります。1等が個室A寝台というのが日本での基準になるでしょうか。またカートレインを併結しており、自動車と一緒の移動も可能です。

西オーストラリア州での始発は標準軌とあってイースト・パースからとなります。標準軌駅ホームは1本だけのシンプルな構造ですが、駅舎は長距離対応からか、売店、乗車券販売窓口など、それなりの設備を整えています。とはいえ、週4のインディアン・パシフィック、1日1~2往復のプロスペクター、週3日のメレディンリンク とローカル駅並みの頻度です。

運転区間は、カルグーリーまでプロスペクターと重なりますが、停車駅は少し少なくなります。観光列車とあって州内だけでの利用者はあまりいないと思います。が、カルグーリーでの金鉱ツアー(かなりマイナー)と列車との組み合わせ なんて渋いツアー利用者がいるかもしれません。


撮影ポイント

パースから近めのポイントは、プロスペクターや長距離貨物が手軽に撮れるエイボン・バレー~ノーザムあたり。レンタカーは必須ですが、起伏に富んだ地形は撮影に好都合。GoogleMapをにらみながらいろいろとポイントを探してみてはいかがでしょうか。

PHOTO GALLERY

East Perth

・到着した列車は構内が狭く、中線へ移動し、夕方発の支度をします。

     -2005.5.4

・駅構内はちょっとした待合室があります。

   -2005.5.4



Toodyay~Northam

・遠くシドニーから列車がやってきました。

    -2005.5.3

・とっても長い編成です。雨じゃなきゃもう少しいい写真が撮れたのですが・・・

    -2005.5.3



・カートレインや荷物車が連結されています。

    -2005.5.3

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