![]() 内陸部の Bowen Basin Coalfieldsである、グーニーラ(Goonyella)、ブライア・アソール、、カッパベラ、ゴードンストーン(Gordonstone)などの炭鉱から北のヘイ・ポイントまたはロックハンプトンを経て南にあるグラッドストーン(Gradstone)まで、24時間運行で両港から石炭が輸出されていきます。 ヘイ・ポイント、グラッドストーンとも石炭積出港として大きな設備があり、世界中に石炭が輸出されていきます。ヘイ・ポイントにはヘイ・ポイントとダーリンプル・ベイ(Dalrymple Bay)の2つの積み出し港があります。 この路線の沿線には巨大な露天掘り炭鉱がいくつも存在し、オーストラリアの石炭輸出の要となっているところです。世界中に石炭を供給しているので、この鉄道が止まると結構たいへんなことになります。 そうしたリスクを考え積出港を複数構えており、主にグーニーラ周辺からブライア・アソール以北はヘイ・ポイントへ、エメラルド周辺からブラック・ウォーターにかけてはグラッドストンへ運ばれます。 さて、この路線の特徴はほぼ全線電化されていること。途中の炭田から集めた列車は機関車ごと連結され2編成を1本に束ねて運転されます。電化区間だけでみれば4分の3がヘイ・ポイントへ、4分の1がグラッドストンへ運ばれるといった感じでしょうか。 このうち、ヘイ・ポイント側はヘイ・ポイント~ブロードレア(Broadlea)までの157kmが複線となっており、運転頻度も多くなっています。 ![]() また、複線区間では積み出しのタイミングなどで線路上で列車を止めて運転調整を行っているため、できるだけ道路は立体交差になるよう整備されています。特にヘイ・ポイント近くの積み出し港付近になってくると、運炭のやりくりで過密ダイヤになる場合かなりのダンゴ運転になったりします。 もちろん調整停車の際には開かずの踏切にならないよう、きちんとその配慮がなされます。交通量の多い道路は立体交差が進められています。 一方、エメラルド、ブラック・ウォーター側はさらに内陸からの炭田や貨物、スピリット・オブ・アウトバック号と運転が重複し、ほぼ電気機関車編成とディーゼル機関車編成とが交互で運行されています。 この区間は単線ですが適度に交換設備が設けられ頻度の高い運転がなされています。特に決まったダイヤがあるというよりベルトコンベアなどで運ばれているような感じで信号設備と合わせ、無線とGPSでも列車管理をしています。 ロックハンプトン~グラッドストーンまでは本数が多くなることから複線電化区間となります。グラッドストーン周辺はブラック・ウォーター方面からの石炭だけではなく、モウラ(Moura)方面、モント(Monto)方面からの石炭列車も集まり、かなり巨大なヤードを抱えます。 なお、この路線で使われる電気機関車はパワーの違いや増備時期により3100/3200 Class タイプ、3300/3400 Class タイプ、3500/3600 Class タイプ、3900 Class タイプの4タイプがあります。カラーリングが導入時の赤と緑の組み合わせのもの、現QRコーポレートカラーのものの2つあります。 3900クラスは従来ブリスベン~ロックハンプトン用に増備されましたが、昨今の石炭需要増加で石炭輸送用にまわされ、現在ブリスベン~グラッドストンでの電気機関車運用はなくなっています。 機関庫はサリナ郊外のジララン(Jilalan)、グラッドストーンのコーレモンダ(Callemondah)、ロックハンプトンにあります。基本は重連、3重連で、保有車両も188両あり、結構な重装備となっています。 Call Mine Rail Network ![]() 撮影ポイント 並行する道路からお好きなところで・・という感じでしょうか。グラッドストン~ロックハンプトン~内陸部にかけては線路に並行する道路があるので比較的撮影しやすいですが、ヘイ・ポイント周辺は、石炭積み下ろし場所は立ち入り禁止で近寄れず、また路線に沿った道路もないので好撮影地がありません。 強いてヘイ・ポイント方面で撮影する場合は、ブリスベン~ケアンズ幹線が重なるあたりが撮り易いでしょう。なお、ヘイ・ポイントの路線とブリスベン―ケアンズの路線とはレールがつながらず、立体交差してそれぞれ別路線として独立した運行管理となっています。 |
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■Kabra |
ロックハンプトンから本線から分岐してのすぐの交換駅。複線と思うような長いリーチを持ってます。南側は電化部分と非電化部分があり、ほぼELとDLが交互にやってくる感じです。 1 2 3 -2006.9.30
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■Kabra~Stanwell |
2ヶ所の炭田からの列車をひとまとめにして編成を組む形が多く見られます。単線ではフルキャパ状態のためなのでしょうか。 1 2 3 4 5 6 7 -2006.9.30
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続いてDLがやってきました。1時間ほどいれば2~3本は撮影できます。
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■Yukan |
サリナでの本線との交差部分。数少ない踏切があり、本線と併せて手軽に撮影できます。さらにサトウキビシーズンなら近くを走る製糖鉄道とも写すことができます。 1 2 3 4 5 6 7 8 -2007.1.6
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■Yukan~Jilalan |
小さな峠を越えるためカーブが続きます。ELの顔つきはどれも同じ様なのですが、色の塗り具合でイメージが大きく変わります。ELの古いカラーが赤と緑でちょっと気持ち悪い感じがします。 1 2 3 4 -2007.1.6
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■Jilalan |
大きな機関庫があり、運転士の交代もここで行います。貨車の洗浄も北部サイドはここで手入れしています。 1 2 3 4 5 6 7 8 -2007.1.6
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■Jilalan~Hay Point |
港の手前では受け入れタイミングで列車の渋滞に。このあたりでは開かずの踏切にならぬよう、たいてい道路とは立体交差になっています。 1 -2007.1.6 |