鉄道がある風景  

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   Page Start 2006.11.23 最終更新日【2011.2.9】  

QR CITYTRAIN 「QRシティトレイン」

DATA
Queensland Rail
CITYTRAIN


路線
*East to Cleveland
*West to Rosewood
*South to Varsity Lakes
*North to Ferny Grove, Doomben, Airport, Shorncliffe, Gympie

系統
*Beenleigh - Ferny Grove
*Varsity Lakes - Airport
*Ipswich and Rosewood - Caboolture and Gympie
*Corinda - Shorncliffe
*Cleveland - Doomben


BrisbaneRailMAP (ARM)
ブリスベン近郊エリアの郊外電車「シティトレイン(CITYTRAIN 」は、ローマ・ストリート(Roma Street)駅を中心に放射状に8路線延びており、全長約300km、145駅を有します。それぞれの路線をローマ・ストリート駅を介して直通する5系統が組まれ、どこから乗ってもダウンタウン中心駅のローマ・ストリートに行けるようになっています。ラッシュ時には快速運転やバイパスルート経由の運転パターンもあります。

路線は住宅街やオフィス街をカバーしており、比較的利用者が多い鉄道です。都心に近いエリアでは日中フリークエンシーで運転され、市街地の鉄道として利用しやすいダイヤとなっています。パーク&ライドも発達していて、郊外の駅には必ずといっていいほど駐車設備があります。また都市部の渋滞対策として、自治体などが鉄道利用を推奨しています。メルボルンやシドニー、パースの近郊電車でもパーク&ライドが整備されていますが、車社会のオーストラリアでもこうした工夫で鉄道利用率の向上を図ろうとしています。

シティトレインの運行はすべて電車で行われ、1編成3両ユニットでそれぞれ編成に対して番号が振られています。タイプは在来車5タイプ+最近新型形式の6タイプあり、一番古めかしいものは釣り掛け電車で例のウォーンという音を出して走ります。どのタイプもステンレス車体にQRカラーがまとわれた統一デザインとなっていて前面黄色一色の警戒色が目立ちます。

荷物ラックがついた100系は空港~ゴールドコースト系統を中心的に使われます。また北方面の長距離運用には同じく荷物ラックが備え付けられた150系が中心に使われます。これら以外では車両運用に大きなルールはなさそうです。3または6両編成で運転され、同タイプ同士での連結が基本のようです。北部長距離運用には4両や5両といった組み合わせが使われます。

本数の多い区間では軌道の立体交差化も進んでおり踏切が少ない設計になっています。また市内ではほとんどの区間で複線構造になっており、都市鉄道らしい雰囲気があります。イーグル・ジャンクションからの空港線とドゥーンベン(Doomben)線、ケアンズ方面カブルチャ(Caboolture)以北、ゴールドコースト方面ビーンリー(Beenleigh)以南は単線で途中駅に列車交換設備があります。ケアンズ方面とローズウッド方面は貨物列車や長距離列車対応からかたいていの駅に交換設備が設けられています。

市内における路線延長もここ数年積極的に進めてられており、イーグル・ジャンクションからブリスベン国際空港へ伸びる線は最近に作られた新しい路線です。また、ゴールドコーストへの足としてビーンレイからの路線延長が段階的に進められ、2009年12月にはロビーナからバーシティ・レイクスへ1駅延長されました。ゴールドコーストダウンタウンへの連絡バスはネラング駅から発着します。

今後の新たな新線としてNorth方面、カブルチャ(Caboolture)手前ペトリエ付近から分岐してレッドクリフに至る路線とバーシティ・レイクからさらに南進してゴールドコースト空港があるクーランガッタまでの延伸計画があります。


旅メモ

このシティトレイン、基本的に沿線住宅と都心とを結ぶ路線ということで旅行者が使う機会はあまりないと思います。というのも見せ場あるところへは車が便利だからです。一番の利用はブリスベンに宿泊でゴールドコーストへ行く、またはその逆というのが一般的でしょうか。グラスハウス・マウンテンズの一光景。こんな感じの山々があちこちに点在します。なんとなくアフリカっぽいのも印象的です。

あとはゴールドコースト線のクーメラ駅からのドリームワールド訪問くらいでしょうか。不思議な山々が点在するグラスハウス・マウンテンズも駅名があるところからは結構距離があるのでちょっと使えません。ゴールドコーストのワンシーン。全長42Kmの砂浜は圧巻。散歩するだけでも気持ちいいです。潮が早くて意外と泳げるところがありません。

乗車方法ですが、ホームに券売機があるので行き先(ゾーン制になっている)、片道往復の選択、大人子供の選択をし、ボタンを押した後料金が表示させれるので、その後コインを投入します。小さな駅だと両替ができないので必ずコインを用意しておきましょう。乗降はドア横にあるボタンを押してドアを開けて乗り降りします。

信用乗車制度を採っているので改札はありませんが、抜き打ち検札を行っていますので乗車時には必ずチケットを持っておきましょう。なければ有無を言わさず高い罰金が科せられます。



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