鉄道がある風景  

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   Page Start 2007.7.8 最終更新日【2011.6.14】  

Old Ghan Museum & Heritage Railway
オールド・ガン博物館/オールド・ガン保存鉄道 (運行休止)

DATA
Old Ghan Heritage Railway

Macdonnell~EwaningaSidings
8km

解説ページ

場所(Googlemap)
オールド・ガン博物館、オールド・ガン歴史鉄道(Old Ghan Museum & Heritage Railway)は南部アリス・スプリングス郊外、アリス・スプリングス空港手前にある交通博物館で、かつて走っていたSLの「ガン」号を展示、また往年の乗り物も多数展示されています。この鉄道はノーザン・テリトリー唯一の保存鉄道でしたが、車両の不備から2007年はじめに運行を停止。その後手入れされることなく、静態保存のみとなってしまいました。

さてこのオールド・ガン歴史鉄道は、1985年に1980年に廃止された廃線跡を利用して運転がスタート。同時に基点の博物館が出発駅である新線と旧線の分岐点付近につくられました。往年のガン号を復活させた「ザ・オールド・ガン」としてSL+旧型客車の編成で走り、路線長も26kmの小旅行が組まれていました。

しかしシドニーオリンピック後旅客数も減少、2001年に途中のエワニンガ(Ewaninga)側線までの約8Kmまでの運転区間に短縮されます。2007年に入り主に使われていたDLのエンジンが不調となり運行を停止。その後復活することなく、また自治体の予算の都合もあって保存鉄道は事実上廃止となってしまいました。

この鉄道、アリス・スプリングス~ダーウィンまでの路線延長前までは週に3~5日運行され、エアーズロックへ訪れる観光客をターゲットに人気ある観光スポットの1つだったのですが、南北縦貫線開業後はお客が減ったのか、運転日は日曜のみとなり、予算というよりはお客の減少で廃止になったというほうが正しいのかもしれません。

沿線風景はこのあたりの典型的な赤茶けた大地とへろへろの線路という、荒涼とした風景の中を走っていました。折り返し点のエワニンガには何もなく、機関車付け替え用のデルタ線があってここで機関車を方向転換。また来た道を帰る旅程でした。所要は往復1時間半というゆっくりとしたもので、ちょっとしたのんびり汽車旅が楽しめました。

なお、この博物館はアリス・スプリングス空港から近いため、空港をご利用の際は訪れてみてもいいでしょう。運転はなくなってしまいましたが博物館は健在で、年間を通してほぼ無休でオープンしています。ただ特に何かあるわけでもないため、用もなくわざわざ行くのはちょっと・・・という感じです。なお、入り口である駅舎は旧アリス・スプリングス駅をそのまま移設したもので貫禄があります。



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